八月十日、セビリア発、ブリュッセル着、学生の街ゲント
早朝、寧ろ深夜、四時半に起きる。本来は四時に起きる心算だったので、二分で支度を済ませ外へ。バス停を探すも、時間的に危うそうだったので諦めてタクシーを拾う。「空港まで幾らくらい?」と訊くと「?23くらいだね」と云われた。少し高いな、と想いながらも、飛行機を逃すよりマシなのでタクシーで空港へ。
そして空港に着くと「?23ね」と云われた。因みにこのオッサン、メーターを一切触っていない。即ち、言い値である。「マジかよ…、絶対ボッタクリだろこのオッサン…。」と想いながらも、乗る前に確認しなかった自分の負けである。て云うか、タクシーとか公共の足じゃないの。アジアの経済途上国じゃ無いんだから、足元見て金額請求とかヨーロッパで止めて欲しいんですけど…。其の辺りはスペインと云う国を理解する必要が有ったのかも知れない。因みに乗った時間の感覚からして、?15以下が妥当じゃないかな、と想った。
何はともあれ時間内に空港に着き、チェックインを済ませ、軽く朝食にサンドイッチを購入。食べながら出発まで待つ。
時間になり、飛行機に乗り込み、直ぐに眠った。フライトは三時間だったのだが、体感時間は十分である。
飛行機を降り、荷物を取り、ゲートを潜り外へ。するとフランスで出会ったベルギー少女達三人が待っていてくれた。事前にメールで空港まで来てくれるとは聞いていたのだが、まさか三人とも来てくれるとは想っていなかったので、嬉しい。
電車に乗り、一路ゲントへ。彼等の内二人はここの学生で、もう一人の先生は少し前までここで勉強していたのだ。と云う訳で、所謂ホームタウン的な感じである。彼らの実家は少し離れた小さな街に在るのだが、学校がある時はゲントに住んでいるらしい。
取り敢えず昼食にする為、サンドイッチを購入。公園に座り四人で食べる。フランス、アールに居た時を想い出す。三人とも非常に歓迎してくれていたので、嬉しい気持ちになる。
その後、彼らの内一人(モデルになってた子)は帰ってしまった。どうも丁度試験のある時期らしく、家に帰って勉強しないといけないのだとか。大学になって尚、教育ママらしい。大変だなぁ、と云うかわざわざ来てくれてありがとうと想いながら、別れる。
路面電車に乗り、もう一人(写真撮ってた子)の家に向かう。彼女は彼氏と一緒にゲントに住んでいると云う事で、最初の二泊は其処に泊めて貰う事になっていたのだ。
彼女の家に到着し、荷物を置き、暫くすると彼氏が帰って来た。非常に人の良さそうな感じだったので、安心して話をする事が出来た。と云うか、彼等が住んでいるのはアパートと云うか家であり、部屋も五部屋位ある。少し前までもう一人住んでいたらしいのだが、その子が出て行ったので、その部屋を使わせて貰う事になった。
その後四人で街へ出る。
景観の保護されている地域を通り、街の中心部まで。
美しいのだが、実は川沿いに並ぶ建物は、最近新しく造られた物らしい。昔からの見た目を取り戻す為、復元と言った形で建造されたらしい。綺麗だから好いよね、と想った。
街を歩き回り、城に這入る。
彼等の内二人は一度も這入った事が無いと云っていた。やはり其の辺り、世界共通なのだろうか。何時でも行けると想ったら、中々行かない物なのだ。
城から広場が見える。
この城、昔は牢獄や拷問部屋として使われた歴史もあるらしい。拷問用具を展示した部屋もあった。
また街を歩く。
綺麗な中庭。這入ることは出来なかった。
立派な建物の並ぶ広場。
面白い造りをしている。ヌーボーですね。
こちら、ベルギーで最も醜い建造物、のトップスリーに選ばれたらしい(本当かどうかは知らない)「ブックタワー」で御座います。其の名の通り中には書物が山の様に在るのだとか。
ゲントは非常に好い感じの街だった。学生の街と云う事で街には若者が多いし、カフェやバーも多い。学生の街と云うのは何処か他の街とは違い、活気があって愉しい。住むには丁度良さそうな街だなぁ、と感じた。フランスだとモンペリエ、スペインだとサラマンカ、ベルギーだとゲント、日本だと京都。学生の街と云う点に於いては他にも色々と在るだろうが、此れまでに訪れた学生の街で、住みたくないと想った事は無い。不思議な物だ。後日訪れるルーベンと云うベルギーの町も学生の町なのだが、住むには良さそうだと感じた。
十八時頃家に戻ると、家主の彼が夕飯を準備していた。夕飯は、恐らくビーフストロガノフ。ビールを入れて煮込むらしいが、入れるビールはテラピストビールだった。日本だと高くて普通には使えんだろうなぁ、と想う。こっちだとシメイビールも33clボトルで?1とかなので、幾らでも呑めるのだ。
夕飯と一緒にベルギービール。やはり美味い。今までで恐らく三十種類程呑んだのだが、今から想うと全て名前と味の感想をメモして置けば好かったなぁ。次にベルギーへ帰ってくる三ヶ月後、好みのビールだけでもメモして置こうと想う。
夕飯を食べた後は、話しをしたり、彼等とその友達の写真を見たり。夜は十二時頃に寝た。


