七月三十一日、早朝ロングジャーニー、バラドリッドの入り口、学生の古都サラマンカ

2009.08.27

朝、駅まで行くのにはタクシーを使えば好いか、と想い外へ出たのだが、重要な事を忘れていた。ヨーロッパの、然も郊外で流しのタクシーを見つけるなど不可能なのだ。何しろ単純にタクシーの数が少ないし、大抵はタクシー乗り場へ行かないと拾えることなど無い。そんな基本的なことを忘れた状態で外へ出てしまい、結局駅まで歩く羽目になった。

090731_085411

実際時間的には四十分程だったと想うのだが、地図の外に位置する上、大体の位置しか把握していない状態で歩いていたので、かなり不安だった。何はともあれ何とか到着。

090731_090536

090731_090705

やたらとモダンな駅。

そして駅へ着いたは好いのだが、乗りたかった電車がなかった。と云うのも持ってきた電車の時刻表の期限が既に切れているのだ。大した変更も無いだろうと想っていたのだが、そう上手くは行かないらしい。割と急いで歩いていたのだが、そんな必要は全然無かった。駅で一時間以上待つ。

090731_130549

一旦電車を乗り換えるため、バラドリッドで降りる。乗り換えの時間が一時間程有ったので、少しだけ街を見てみようかな、と想い町の方向へ。元々は一日立ち寄るかも知れない町だったので、少しだけでも、と想ったのだ。

090731_130831

090731_130852

町の入り口らしきところまで歩いて行く。然し当然ながら余り遠くまで行ってしまうと電車を逃しかねないので、適当な所で戻る。

090731_131033 

戻るときは違う道から。街路樹の並ぶ大きな通りを通って駅まで。

090731_131215

鮮やかです。

090731_133504 

090731_133616

駅まで戻り、近くのカフェバーでサンドイッチとタパスを食べる。

090731_144056

また電車に乗り、何も無い大地と空を眺め続ける。

090731_153215

サラマンカに到着。写真は旧市街ではなく、駅近く。

090731_153413

090731_153843

何か彫像が多いな、と想った。

090731_154139

カフェかバーか、古くていい感じ。

090731_154323

ホステルの方向へと歩いて行くと、大きな古い建物が目に入る。テンションが上がる。

090731_154515

立派な建物が多い。

090731_154604

090731_154646

ホステルは路地の奥に有った。古い大きな建物の裏手にある。スタッフはとても好い感じで、部屋も綺麗だった。ただ、二十人ぐらい這入れる大部屋なので、混み合ってると居心地は余り好くないかも知れない。僕が行ったときは十人程度だったので、何とも無かった。

090731_155250 

090731_155315

090731_155909

町をぶらぶらと歩き回る。流石に旧市街地は世界遺産登録されているだけあって、非常に美しい。

090731_160939

090731_161528

町の至る所に鐘が有る。確か其れでも有名だった気がするが、確かでない。

090731_162828 

090731_163330

090731_165520

090731_165658

090731_170350

090731_170427

090731_170611

町を歩き回り、色々な場所へと這入る。

090731_171644

090731_171955

090731_172011

090731_172825

090731_172936

090731_173000

090731_173617

090731_173746

然しまぁ、何処もかしくも立派な建物だったなぁ。

090731_173921

090731_174037 

090731_174647

090731_174905

090731_174937

090731_175147

090731_175229

090731_175403

教会も豪華。

090731_175804

090731_175903

090731_180001 

090731_191219

町をうろうろしていると、ミュシャ(Alfons Mucha)の美術展が開催されている事に気付いた。見ない訳にはいかない!と云う事で地図を見ながら探していたのだが、見付からない。まぁ後で好いかー、と想いながら歩いていると、偶然前を通り過ぎた。常設展自体もアールヌーボー、デコの美術館だったので、丁度好い。何の躊躇いも無く入る。

ミュシャの展示は非常に好かった。彼の描いた油彩画もかなり好みなのだが、この展示でも幾つか見ることが出来た。”Madonna of the Lillies”,”Song of Bohemia”の二つは特に気に入った。彼の描く女性は、非常に美しい。

・白い布を身にまとった少女が、唄いながら空を仰ぐ。穏やかな光に照らされた中、自然が詠う。活き活きとして、美しい絵。Song of Bohemia.

・戦争と名づけられた作品の中、独り佇む天使、若しくは悪魔の姿だろうか。死体が散乱し、山積みになった上、俯いて立ち竦んでいる。ミュシャが此の様な絵を描くとは想わなかった。

・エメラルドは毒を隠したような妖艶な女。アメジストは若さと活力に溢れた女。ルビーは艶っぽい、情熱的な熟女。トパーズは甘い清楚な淑女。

宝石各種を主題にした作品と、季節、時間を主題にした作品も見ることが出来た。以前モンペリエでミュシャ展を訪れた時には見る事が出来なかったので、非常に嬉しい。彼の描く月光や朝の光、其々に表情が在り、とても美しい。擬人化だよねこれ…!と想ったのは黙って置いた方が好いだろう。猫とか描いてないよねまさか。

常設展に関しては、軽く見る感じになった。陶器を使った造形芸術や、人形、そういった物が多かった。それにしてもやはり、アールヌーボーはジャパニズムの影響が大きいんだなぁ、と感じる。絵画、造形、デコレーション。アールヌーボーは複数の芸術と文化に於ける混合が主体だと想う。

・アールヌーボーが流行せずにグロテスクで在ると判断されたのは、デザインとしての方向ではなくデコレーションとしての方向へ進み過ぎたからかな、と感じた。自然をモチーフとしてデコレーションを進めた場合、如何しても日常的な感覚からずれてしまい、グロテスクな面が現れる。尚且つ大量生産とは完全に異なる性質を持つ為、時代の流れ的にも受け容れられなかったのだろう。

アールヌーボー、デコを用いた建築は好きだが、陶器やその他の作品は余り好みでない。装飾としては少し行き過ぎている感があったり、単純に美しいと感じなかったりする。モダニズム的なデザインと、アールヌーボーの丁度好い調和を感じる様な作品が一番美しいと感じる。シンプルな物も美しいが、単純過ぎると面白みに欠ける。デザインで在りながら、アートで在る物こそが、本当に価値或る商品に成り得ると感じる。まぁ、一般的に手に入る物に大してアートを求めるのは、時期尚早なのかも知れない。アートで或る物はラグジュアリーで在って、日用品とは異なる。それは判っていても、一般的に溢れている物は、余りにもデザイン的であり過ぎて面白くないと感じてしまうのは、贅沢だろうか。美しい物が簡単に手に入る好い時代にはなっている。ただ、まだまだ足りない。美しさが、洗練された感性が。

090731_191618

美術館を出てまたうろうろ。

090731_191758

090731_192223

公園から見える教会。少し休む。

090731_192327

090731_192411

090731_192556

090731_193126

頭が破裂して中から鳩が飛び出ました、の図。

090731_193403

090731_193521

教会に入ると、低い天井から奥にかけての広がりが非常に美しかった。

090731_193600

090731_193746

写真では伝わらない感覚。

090731_193958

この時は偶々普通に這入る事が出来たのだが、実際は他の場所から這入る形になっているらしい。しかし、正面から這入ったほうがインパクトが遥かに大きい。

090731_202224

夕食としてサンドイッチとジュースを買って食べる。最近は高いものを食べ過ぎて居たので、何とかしないといけない。

090731_202746

公園のベンチに座りサンドイッチを食べていると、少しだけ強い風が吹いた。樹木が生きているかの様にその身を揺らす。ふと、木の上に小さな人型が乗っている事に気付いた。何かと想い目を凝らして見ても、その姿は判然としない。か細い枝の上に、風に乗る様にして座っている。木の上には何人か居る。一人は優雅に腰掛けて、一人はぶら下がる様にして遊んでいる。風で木の葉が揺らめくと、同じ様に彼らも揺れた。ふわりふわりと、愉しげに。

さっと、また強い風が吹き付ける。木の葉が一枚、頭に落ちた。手で払い除けて、また木を見上げると、もう彼等は消えていた。また風が吹けば現れるかも知れないと想ったが、もう姿を現すことは無かった。心地好い風の吹く、夕暮れ時。

090731_202813

ホステルまで戻り、ネットを使い時間を過ごす。夜は早めに眠った。

090731_203034

七月三十日、大聖堂、市内散策、城跡、公園

2009.08.25

朝、きちんと朝食を採り、町まで歩いて行く。同室になっていたアメリカ人と街まで歩いて行き、バスの乗り場で別れる。彼はブルゴスの更に北にある、小さな町まで行くらしい。旅の途中で知り合った知り合いが居るらしい。

090730_110746

川を越えた橋から町を眺める。立派な門と、その奥に教会が見える。

090730_110843

昨日も撮ったが、もう一枚。

090730_111000 

路地の奥にあるいい感じのレストランが気になった。

090730_111042

大聖堂の内部へ。ブルゴスに来たのはこの教会が有るからだと云っても好い。世界遺産に登録された教会だ。

090730_111443

090730_111548

090730_112009

090730_112319

流石に内部装飾が豪華で美しい。

090730_112426

090730_112508 

090730_112824 

090730_113005 

090730_113200 

090730_113309

090730_113353

大聖堂中心部、天井の造りが美しい。

090730_113446

 090730_113859

 090730_113954

中心部以外も素敵な感じだ。

090730_114539

090730_114724 

090730_114918

090730_115224

090730_115511

090730_115637 

090730_115706

090730_115828

090730_120313

090730_120451 

090730_120911

090730_121316

中庭から見える教会も美しい。

教会の周囲は美術館になっていた。教会其の物の歴史や、古い芸術作品等。一通り見て後にする。

090730_121946

犬。

090730_122531

次は丘の上にある城跡に向かう。

090730_122803

多少涼しいとは云え、日差しが強いので暑い。

090730_123829

残念ながら城自体は無くなっている。こう云った物を見る場合、大切なのは想像力だ。写真やら絵やらを見て、想像を膨らませて愉しむしかない。

090730_123956

とは云え、景色が綺麗だろうなぁ、と云う思惑の上来ていたので、景色を中心に愉しむ。

090730_124230

町を一望。

090730_124928

どうやら昔に造られた地下道へ這入ることも出来たらしい。僕が行ったときには誰も居なかったのだが、丁度出発した後だったのかも知れない。かなり長い地下道の様だったので、少し這入って見たかった。

090730_125737

城の脇にある、城壁後を伝って町へと降りていく。

090730_132053

090730_132723

名前は忘れたが、とある教会内部の祭壇。細かくて見えないが、実は全て使徒や天使の彫像になっている。全部で六十四の異なる彫像。

090730_134247

090730_134512

ふらふら歩いて見つけた教会へ入る。とてもブレて居ります。

090730_142931

町と川の間にある通路。街路樹がずらっと並んでいて、静か。とても好い路だと思った。

090730_154636

少し疲れが溜まっていたのか、疲労を感じたので歩くのを止め、ベンチに座ってのんびりとしていた。時間的にもシエスタの時間だったので、何も出来ないのだ。何処かへ歩いて行こうかとも考えたのだが、日差しが強く、歩くと暑い。日陰に座っていれば快適なので、かなりの時間ゆっくりとしていた。

その後は写真も無いので、何をしていたのか判らない。町もかなり歩き回ったし、観光名所的な場所へ行っても閉まっている。シエスタが終わるまで待ち、また歩き出すのも面倒だ。適当な時間にホステルに戻り、その後はだらだらと過ごしていたように想う。

Categories : (02)Spain  (02)Spain  (06)Burgos

七月二十九日、ブルゴス

2009.08.25

この日はブルゴスへと向かう日だったので、早めに起きる。が、少し寝坊した気がする。

090729_094307

国鉄の路線へと向かうとき、地下鉄からの乗り換え時のビルが面白かった。壁一面にサイバーな電飾が施されている。ちゃんと写真を撮りたかったのだが、ゆっくりしていると電車に乗り遅れるので一枚だけ。090729_143759

何とか間に合い、電車に乗り込む。窓から見える景色は一面の砂漠的な景色だ。乾いた大地、雲の無い空。何時間ほど掛かったかは憶えていない。

ブルゴスへの到着時刻は不明。駅に着いたは好いのだが、案の定地図を貰うことが出来ない。さて街までぶらぶらと歩いていくかな、と想い駅を出たのだが、何ともまぁ、周囲に何も無かった。明らかに町の外れである。その状態で歩き始めた場合、どの方角に町があるのかも判らない、余りにも危険な雰囲気だった。

如何するかなぁと想いながら考えていたのだが、近くにバックパッカーらしき二人組みを見つけたので、声を掛けてみる。街まで向かうのに、歩けるかどうか、どうやら無理の様だからバスかタクシーか、そんなことを話して、三人でタクシーに乗り、折半しますか、と云うことになった。一人はアメリカから来た女性、もう一人の男性は確かフランスからだったように想う。

街の中心地にある観光案内所まで行き、地図を手に入れる。その後、その二人とは別れた。彼等は徒歩で巡礼の地を巡る旅をするらしい。特殊に聞こえるかも知れないが、ある意味観光地的な感じで有名なコースらしい。日本で言うお遍路みたいなもんだろうか。日本の若者はやらなさそうだが。

090729_180400

ホステルは町の外れだったので、取り敢えずぶらぶらと歩き始めて、大聖堂を見る。

090729_180725

090729_180917

立派だなぁ、と想った。内部へ這入るには有料なのと、閉館も近かったので這入るのは明日にする。

090729_201244

門。この時は何か知らなかったのだが、観光名所の一つだった。

その後町の広場で夕飯を食べる。適当に見つけた店でパエリヤ。スペインではどうも食費を安く済ませることが出来なかったのだが、何故か判らない。暑すぎて面倒だったからかな。

夕飯を食べ終えると、主要な広場の一つにやたらと人が集まり出した。何か祭りでもあるのかな、と想い待っていたのだが、暫くして少し掛け声的なものが聴こえたと想ったら、どうやら終わったらしい。え?終わり?と想いながら、立ち去る人々の流れに任せて自分も立ち去る。人が多すぎて何も見えず、全く無駄だった。違う日にはかなり好い感じのダンスパフォーマンスが有ったらしいのだが、この日は何だったのか、未だに知らない。

090729_201331

町の端には好い具合の川がある。川沿いには昔からある様な石壁が並んでいて、見た目も好い。

090729_201505

ブルゴスは、スペイン国内の他の町と比べても少し涼しかった。フランス寄りに位置しているのが原因か、若しくは風の流れか。何れにせよ、過ごし易い。

ホステルまでぶらぶらと歩いて行き、途中で人に道を訊くと、丁度通り過ぎた道を曲がるのだと教えて貰った。危うく果てまで歩いて行きそうだったので、危ない。夜九時頃ホステルに着き、チェックインを済ませる。

090730_204155 

090730_204223

写真は翌日撮影したもの。普段は学生寮として使われているらしく、二人部屋を共有して使う。この日はアメリカから来た一人と一緒だったので、夜まで色々と話をしていた。しかしこのホステル、安い。朝食付きで?8だったのだが、部屋は綺麗だし、シャワーも綺麗。朝食にはハムやら何やらちゃんと出るし、スタッフもとても親切で優しい。夏休みの時期しか空いていないので、年中使える訳ではないのだが、其れを踏まえても非常に好いホステルだった。時間さえあれば、一週間くらいのんびりしても好いと想える程だ。何しろ一週間居ても、?56で済む。とは云えもうこの時にはベルギー行きの日程を決めた後だったので、そうのんびりする訳にも行かないのだ。

夜は遅くなる前に寝た筈。