八月五日、カラオーラの塔、メスキータ、ユダヤ人街、夜のグラナダ、アルハンブラ
夕方には町を出て、グラナダへと向かう予定だったので、朝の間は観光することに。実際は時間さえ選べば無料で入れる場所も多かったのだが、当然起きれる訳も無く、有料で這入った。仕方ないね。
橋を越えてカラオーラの塔(Torre de la Calahorra)へ。中は博物館になっており、コルドバ、メスキータの歴史、ムスリムの哲学、キリスト教との邂逅等について解説が行われる。英語でのオーディオガイドと、併せて日本語の翻訳も貰った。最初は普通の博物館だろうと想い這入ったのだが、最初のパートでムスリムの哲学を語ったりするので、子供には解らない様な類の博物館だった。と言う訳で子連れにはお勧めしないが、一人旅の人間にはお勧めしたい。特にキリスト教とムスリムの邂逅と云う点に於いて、かなり興味深いと想った。同じ根本思想を持ちながら異なる方向へと発展を遂げ、その先でまた文化的邂逅を果たす。彼等が討論を始めて交わしたとき、其処に有った情熱はかなりの物だろうなぁ、と想像するのは難しくない。哲学者同士の大きな衝突だ。
ムスリムの哲学と云う形で、アルハンブラに於ける彼等が目指した思想を垣間見ることも出来たのだが、実際にそれは余り好くなかった。と云うのも、アルハンブラ宮殿に対して期待し過ぎたのだ。その事に対してはまた後日。
その後はメスキータ(Mezquita)へ。
メスキータの面白い点としては、様々な時代の、様々な様式が混ざり合っている為、他に類を見ない建造物になっている。
面白いのは好いのだが、実際に僕はメスキータに対してキリスト教会系の影響が這入る前の姿が見たいと想った。
とは云え、他の宗教に於ける様式を完全に壊さず、保存した状態で改築を施したのは評価するべきなのだろうな、と想った。
モスクに偶像は無い。代わりに或るのは空間であり、其処に神の姿を見出すのだろうか。偶像崇拝を行うカトリック等とは全く異なる世界観だ。まぁ、クリスチャニティーだと確か偶像崇拝は駄目って云ってるけど。国教会の類は仕方ないよね、等と想った。
メスキータを出た後は、ユダヤ人街を歩く。
かなり綺麗だったのだが、実際には昨日適当に歩いていた場所とかなり被っていた。だから綺麗だったのか…!と納得。
独特の文様が美しい。
街中で見られる独特の紋様、中庭の美しさ、モスク、どれをとってもコルドバは訪れる価値の在る街だと感じた。後日グラナダを訪れてから想った事だが、個人的にはコルドバの方が美しい。プロバンス地方にある様な、建物と緑と花の美しさ。照り付ける太陽。調和が有り、素敵な街だ。暑すぎるのが問題だが、涼しいときに来ても如何なのか、と想う面もある。夏に訪れて好かったと、今では想う。歩き回っている時は、死にそうだが。
幾つか、昔からある家を使い美術館的な物にしている場所もある。名前は忘れたが、三軒ほど近い場所に建っている。ただの家にお金払うの?と想ったが、這入れば美しいので忘れる。
地下もあった。這入った途端に気温が急激に下がる。湿度の低い証拠だろうか。
まぁ、出たらアホみたいに暑いんですけど。
今考えるとスペインって不思議な国だよな、と想う。何と云うか、文化的に色々混ざってる。此れだけ書くとアホみたいだが、実際そうだ。
ここは無料で這入れた。美術館と庭園とが見れる。名前は、何だっけ。
庭園も美しい。
御馴染み過ぎる構図の絵ですね。
強い光に照らされた緑は、花の様に美しい。
何だか発掘中の遺跡もありました。
ふらふらと歩いてホステルへと戻る。
一旦ホステルで少し休み、昼食を調理して食べた。確か適当にパスタを作って食べた気がするが、パスタ以外作って食べることなど無いので、パスタだろう。僕の体の半分はパスタで、残りの半分はケバブで出来ています。
荷物を背負って駅まで歩く。そう言えばローマ時代の円柱が在るんだっけか、と想い、途中で通過する。うーん。柱ですね。
バスでグラナダまで。三時間程度だった気がする。
グラナダに到着すると、バスの待合に小さなカウンターが有り観光案内を行っていた。ホステルの予約も無料でするよ!見たいな事を云われたのだが、自分で予約は取っていたので断る。取り敢えず地図を貰おうと想いその旨を伝えると、何だか知らないがホステルへの行き方を教えられた。バスに乗って何とやら。そして地図をくれと云うと¢50取られた。いや、まぁ、別に¢50くらい好いんだけどさ、ホステルへの行き方ぐらい自分で調べるよ。しかもその地図無料のやつだろ!と想いながら、払う。安かったから良いものの、押し売りっぽくて厭だなぁ、と感じた。因みに地図はホステルに同じのが置いて在りました。
ホステルに着き、チェックインを済ませ、少しだけ部屋で休んだ後、夜の街でも見るかー、と想い外へ。グラナダはかなり大きい街だ。
ふらふら歩いていると「アルハンブラこっち」見たいな看板が在ったので、そちらへと歩いて行く。夜に見てみるのも悪くないかな、と。
こう云う時気になるのは、治安について。単純に人が多ければある程度判るんだが、人が誰も歩いていないと治安が好いのか悪いのか、さっぱり判らないから困る。まぁ、アルハンブラなんて超有名観光地だから、大丈夫だろうなー、と想いながら歩く。逆かも知れないが。
地図にはアルハンブラ内の詳細がなかったので、迷いながら歩いた。結構時間が掛かった気がする。
宮殿内には当然這入れなかったのだが、周囲までは行けた。若しかしたら何かチケットでも必要なのかも知れないが、ふらふらと誰も居ないゲートを通って這入ったので、判らない。警備員が何か訊きたそうにしていたのだが、何だったのやら。
足長です。
この日は満月だった。月が明るすぎて、周囲とのバランスが測れない程に明るい。
ホテルかレストランだろうか。中庭が美しい。
恐らくホテルの入り口。アルハンブラの敷地内とか、高いんだろうなー。
此処這入って好いの?と想いながら這入る。
ライトがなければ、月の光だけでかなり美しく照らされていたんだろうな、と想う。
街の夜景。
月明かりの木漏れ日。
幾つかの場所は這入れないようになっていたり、コンサート中で這入れなかったりしたが、ふらふらと散歩するには非常に好いと想った。お金もかからないので、散歩がてらアルハンブラの夜を愉しむのも好いと想う。
実際にはチケットを購入して、夜の神殿へ這入る事も可能だ。ライトアップされた建物群は美しいだろうし、この日のような満月と併せて見れば、云うこと無しだろうな、と想った。
ホステルに戻り、独りで暫くリラックスして、眠る事にしたのだが、寝に入る前に同室の人間が帰ってきた。と想ったら、先日コルドバで一緒に酒を呑んでいたイギリス人二人と、アメリカ人だった。どうやら街で呑んでいたらしい。
其の侭眠るのも何だったので、夜の街へ出る。ぶらぶらと暫く歩いた後、クラブを見つけて這入る。一つ目はガラガラだったので出て、二つ目に落ち着いた。エントランスとビールを二杯程。併せて?15程度だったか。何時に帰ったか余り定かでないが、恐らく五時頃だろうと想う。疲れ果てて眠る。