六月十八日、歩く

2009.06.22

前日の夜急に思い立ち、パリを出ることにした。二十一日には音楽祭が有ると言う事だったのだが、それだと更に四日間、パリに滞在する必要が出てくる。果たしてそんなに長い間居て、どうするのかと、そう思ったのでパリを出ることにした。まぁパリに居たら居たで何かと面白いのだろうけど、思い立ってしまったので仕方が無い。

最後の最後まで北(ベルギー方面)へ行くか、西から回ってフランスを南下し、スペインに入るか悩んでいたのだけど、日本人の知り合いも居ることだし、スペインはやっぱり行って置きたかったので、西から南へと向かうことにした。ルートとしてはブロワ、トゥール、ナント、ボルドー、カルカッソン、そしてバルセロナ、と言う感じである。一気にスペインまで行ってしまっても良い(と言うか多分それが一番交通費的に安く済む)のだが、それも何だか味気ない話なので、フランスの小さな町も行ってみることにした。でもカルカッソンまで行ってマルセイユに行かないのもなぁ…。と思っているので、その後は飛行機でスペインからベルギーまで飛ぶか、若しくは電車でイタリア方面から北上するかも知れない。

まぁ、余り先の事まで考えると疲れるので、止めて置く。

兎に角そう言うわけで朝、既に住み慣れた環境となってしまったホステル(パリ、ダルダニアンユースホステル。友達も作り易いし良いホステルだと思う。パリだから高いけど。)を出て、アウストリッツ駅まで地下鉄で向かい、チケットを購入。国鉄もやっぱり若者向けに25% offとかしてくれるので、ちゃんと伝えるのを忘れないようにしないといけない。

若し一 日の交通費が?40とかを超える場合はユーレイルパスやらを購入したほうが安いのだけど、今の所はそれを越える交通費は出ていない。と言うか、?40とか、では無くて、早くちゃんとした金額を出さないと…。パリ-ブロワ間、?18。

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さようなら、パリ。とても楽しかった。また来ます。最後に見たのは奇抜なデザインのビルだった。

電車で二時間弱だろうか?外から見える景色は一面田舎の風景だった。日本と違うのは、家が建っていないこと。日本と言う国は本当に狭くて、何処まで行っても民家が建ち並んでいるけど、外国ではそんなことは無い。日本は本当に人の多い国である。

取り敢えず新しい街について取る最初の行動は、地図の入手だ。何と言うか、ゲームみたいな物である。着いたらインフォメーションセンター(村人)に話しかけて、情報を入手。マップゲット!みたいな。普通の村人に話しかけないで良いだけ現実のほうが難易度は低い。

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ただ自分をゲームに置き換えるとして、最大の難点はそのステータスの低さである。僕みたいな引き篭もりは当然Lv2位な訳でステータス的には

HP 15
MP 3
攻撃力 2
防御力 1

とかそんなんだと思う。しかも装備品には「バックパック(10kg)」と言うお荷物も付いているので、歩くのが非常に遅く、疲れやすい。何しろこの装備、ある意味呪い付である。外せる訳が無い。

まぁ取り敢えず何が言いたいのかと言うと、歩いて疲れた、そう言うことだ。

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流石に此処までの道ではなかった。これはわき道。

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こう云う小路の先に家があるのは良いなぁ、と思う。

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細い通路はついつい覗き込んでしまう。

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ううむ。田舎だ。

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多分普通に歩けば一時間で着くんだろうが、こうやってちまちま写真を撮りながら歩いていたので、結果的には一時間半掛かった。

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野原。

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遠いです!

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E.D.F! E.D.F!とか云ってたから疲れたのかな。(E.D.F=Earth Defensive Force。地球防衛軍というゲームがある)

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のどかだなぁ。

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因みに野原の写真の辺りでHPは既に5位です。

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距離的には大丈夫なんだが、この日は最高に天気が良く、日差しが無茶苦茶強い日だった。汗だくである。

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ゴッホはこんな家を見て絵を描いたのかな、と思った。因みに傾いて見えるのは坂だから。坂しんどい。

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これくらいの坂でも結構長く続くとしんどい。

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歩道もなくなりました。

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広いなー。

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上ったと思ったらまた下り坂…!

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どんどん下る。

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漸く着いた!

取り敢えず荷物を降ろし、ホステル(と言うか山の家?)の前にある木造のベンチに腰掛け、水を飲む。ふう、と一息ついた所で、さぁ入るか!と思うと、扉に鍵。

ん?と思いながら扉にかかれた文字を読んでみると「十時から十八時までは閉まってるよ」と書かれていた。到着したのは十六時頃。元々の予定では一旦荷物だけ置いてバスで町に向かい、少しだけ買い物をしたり観光したりしようかなー、等と考えていたのだが、完全に予想外だった。せめて荷物くらい置かせてよ…。

とまぁ愚痴っても開かない扉は開かない。仕方が無いのでパソコンを取り出し、いい機会なので記事を書くことにした。

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いやぁ、外だとモニターが見難い!バッテリーを持たす為に画面の明るさを下げてるものだから、最強に見難い!しかも虫だらけ!小さいからまだ耐えられるけど、流石にキーボードの中に小さい蜘蛛が入っていったときはどうしようかと思った。幸い出て来てくれたので追い払ったが、中に巣でも作られたら、絶対故障する。

そんなこんなで適当に記事を書き上げていき、気付くと十八時。管理人らしき女性(典型的なヨーロッパ系のおばちゃん)がやってきて、鍵を開けてくれた。

其の日その山の家に泊っていたのは僕を含め男性三人、女性四人くらいと、非常に少ないものだった。インターネットが使える環境にあったのと、書いていると止まらなくなったのと、何もしていないと腹が減って仕方なかったので、その後もホステル内で電源を借りて記事を書いていた。二十二時頃に終えて、シャワーを浴びて、ベッドへ。朝食は朝八時と云われたので、早く寝ることにした。

六月十七日、ルーブル、ノートルダム、散策、パンテオン

2009.06.22

今日は朝からルーブルへ。昨日の夜ロビーでパソコンを触っていると、香港人に声を掛けれ、話の流れでルーブルへ行く事に。とは言え中では一人で見たかったので、それを了承の上だった。取り敢えず独りで行動するのが嫌いらしい。色々居るものだ。

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プシュケ。取り敢えず有名な奴は見ておくかー。と言う観光客発想で、モナリザやらミロのビーナスやら、それらを見て回ると同時に、彫像と絵画の類は全部見ることにした。非常に古い時代の作品もルーブルには多いのだが、そんなに興味は無いので、其の辺りは見ずに終えることにした。全部見ていては、何日有っても足りないからだ。

それら全てを見て尚、一番気に入ったのはサモトラケのニケだった。画像はネットからの拾いもの。自分で撮るのは止めておいた。

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・ニケを美しいと感じるのは、其の力強さに有ると思った。細やかな表現よりも、其の広げられた翼の大きさと、躍動感のあるポージング、身に纏った布が風を受け、棚引いた様に広がる様。両腕と頭部を失っているのも、今ある姿の要因の一つかもしれない。果たして全てを元通りに修復することが出来たとして、それでも彼女は輝くように羽ばたくことが出来るのだろうか。今の、この想像を掻き立てる姿のほうが、余程魅力的なのかも知れない。

・ミロのビーナスは、ニケ程のインパクトは無いが美しいと感じた。ただ美しいと感じたのはそのフォーム、スタイルであって、ディテール其の者ではないと感じた。

彫像に於いて、絵画に於いて、印象として受ける部分が大きな作品のほうが、やはり好みなのかもしれない。細やかな表現も美しいとは感じるが、感性に響くのは違う部分だ。

その後は適当に、エジプトの装飾品などを眺めて愉しむ。

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装飾品は他の文明と比べてもエジプトが一番興味深い。

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天井画はこの頃からあったのだなぁ、と思った。

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どうでもいいけど、古代エジプトの人とは仲良くなれそうな気がします。猫。

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全然関係ない歴史の物だけど、日本の兜みたいだと思った。

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よくよく見ると気持ち悪いけど綺麗だなぁ、と思う。

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こう云う絵だと判り易い物の方が好きだ。と言うか宗教画とか其の手の物は知識が無いと愉しめない。リンゴが何を象徴していて、少女がどう言う意味でそこに居て、鳩は何の象徴で…。そう云ったファンダメンタル部分を理解すれば、愉しめると思う。

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印象派も少しだけ展示されている。

 

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・写実的な表現で世界を描ききろうとしたルソー、生命の営みとして、自然の中の人間を描いたミレー。そう云った物を踏まえた上で印象派の世界は育まれて行ったのかなぁ、と感じた。

自分の興味が有るものだけに的を絞って見たお蔭で、十五時頃には美術館を後にすることが出来た。モナリザは、特に思うところは無かった。と言うか、鑑賞出来る環境じゃないので、仕方ないとも云える。夏目漱石が云った感想に似た想いしか抱けなかった。

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その後は先日行くことの出来なかったノートルダムへ向かう。今日は大して人も並んで居らず、五分も経たない内に入ることが出来た。やはり並ばない事は正しかった。

が、入って五分で出てくることになってしまった。観光名所と言う事も有るのだろうが、余りにも人が多く、気分が悪くなってしまったのだ。体調的な意味ではなく、精神的な意味で。

教会だと言うのにずっと喋り続けている人々。フラッシュをたいて撮影する人々。足音もばたばたと騒がしい。単純に人が多いから五月蠅いのではなく、マナーが悪いから五月蠅いのだと感じた。中で祈りを捧げている人に対してカメラを向ける始末で、本当に気分が悪くなった。ノートルダム程早く外へ出たいと思った教会は無い。教会其の物はとても綺麗で、建物は美しい。荘厳、厳粛、如何にも教会と言った雰囲気ではある。ただ、其処に群れていた人々が本当に最低だった。

 

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さようならノートルダム。美しいのに非常に残念だ。次に来たときは人が少なければ良い。

その後街をうろうろとして、小さな教会を見つけたので入る。中に人は殆ど居ない。大人しく座った後、ルーブルの雑感をノートに書き留めた。静かな空間は、其れだけで落ち着く。そして嬉しい。

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その後もまたうろうろと当ても無く歩いていたのだが、急に大きな建物が目に入る。パンテオンだった。

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流石、内部の建築は本当に綺麗だった。

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cryptと書かれていたのは当然見逃さない。地下である。色々な著名人が眠っているらしい。

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からっぽの部屋。流石にお墓其の物を写すのは止めておいた。

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石造りの地下は、其れだけで雰囲気が有って好きだ。

地下も見たし、神殿内部も見たから帰るかなー、と思っていると、何やら人だかりを発見。良く判らないが、係員が鍵を開けて、階段を上っているではないか。これは若しかすると、神殿の上に上れると言う事か?でもどうやら人だかりはそれを待っていたらしい。何か予約でも必要なのだろうか…?とは思っていた物の、まぁ止められたら諦める方向で行くか、と想い勝手に後を付いて行く。

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別に止められることなく、普通に上ることが出来た。うむ、特に考えずにやってみるのが一番だな。

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その後は外へ出て、この丸い部分にまで上った。

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まさか此処に上れるとは思って居なかったので、嬉しい。

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教会とパリの町並み。

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写真だと小さいが、ノートルダムとサクレクールが見える。

その後は十分ほど、景色を堪能した。やはり景色の類は、写真に撮るよりも目で見た方が楽しい。

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その後、上から見えていた教会に入る。この教会も非常に綺麗だった。

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この規模でも小さいくらいに思えるのだから、如何に教会が多いか判る。感覚がおかしくなりそうだ。

その後は缶詰食品とパンを買い、ホステルへ戻って夕飯。豆の煮た物とソーセージが入っていた。相変わらずビタミン不足であることは確かである。

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六月十六日、ヴェルサイユ、庭園、噴水、町

2009.06.21

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と言うわけでこの日はヴェルサイユへ行って来た。そうか、ヴェルサイユはフランスかー。等と言い出すくらい完全に無知其の物だったので、宮殿だと言うことしか知らないで居る。行き方はアメリカ人に聞いた。地下鉄からの乗換えで、特に切符も買わずに行けると言う事だったので、十枚綴りで買っていたチケットの一つを使ってヴェルサイユへ。国鉄(?)で凡そ二十分程度。電車に乗って暫くすると、小さな楽団が入ってきて、幾つか音楽を演奏して去っていった。観光客向けなのだろうが、こう云った物が実にヨーロッパらしい。

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着いたー!

で、着いた時に思ったのだが、完全にキセルだこれ。と言うのもヴェルサイユの駅に入ると特に何も提示する必要も無く降りれるため、地下鉄からの乗り継ぎであれば特にチケットを買う必要も無く乗れると言う訳だ。まぁキセルと言っても数十セント誤魔化せるだけなんだけど…。帰りは市内行きのチケットを購入。?2程度。安いものだ。

そしてまぁ、着いたと書いたは良いが、実際ヴェルサイユ宮殿の前には長蛇の列が出来ていた。其れこそ軽く一時間は掛かりそうなものである。うむむ、この列に並ばなくては行けないのか…。と「ぐぬぬ…」の顔をしながら考えていたのだが、放送で何やら云っている。「~へのチケットをお求めの方はガーデン入り口でも買えます。」果たして何処行きのチケットなのか、城内部行きなのか博物館行きなのか異世界行きなのか、周囲に居る人々の所為でさっぱり判らなかったのだが、取り敢えずこの長い列に並ぶよりはマシだろうと言う事でそのガーデンとやらに行って見る。旗にも確かに「売ってるよ」見たいな事が書いてあったのだが、フランス語なので良く判らない。

そしてガーデン入り口に行ってみると、全く人が並んでいないカウンターが有るではないか!しめしめと想いながらカウンターで「ヴェルサイユのチケット一枚ください僕は学生でs(以下略)」と云ったのだが、「ヴェルサイユじゃなくてガーデンのチケットしか売ってません」と言われた。考えてみれば当然である。何せガーデンの入り口なのだから、ガーデンのチケットを売っているのだ。まぁ何処に入ろうと如何でも良いので、じゃぁ其れ下さいと一枚チケットを入手。本来は?10だが学生料金で入ったので?6である。学生万歳!学生じゃないけど、まぁ精神的には学生なので。貧乏旅行なのでこれ位は許して頂きたい。

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中には感じの良い庭園が山のようにある。折角入ったので全て回ることにしたのだが、一部は改装中か修復中か、入れなくなっていた。とは言え広過ぎる程なので、丁度良かったかも知れない。

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その昔貴族たちはこんな綺麗なお庭でアハハウフフと追いかけっこなぞしていたのだろうなぁと考えた。そうでなくとも当然日傘を差しながら優雅に散歩はしていた筈だ!当然今はちゃんと管理されているので、芝生の中には入れない。庶民は所詮庶民の侭なのだ。くそう。

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池には鯉が居た。鯉ってワールドワイドなのか?それとも昔アジアから輸入したとかだろうか。

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散った花びらに誘われて小路へ入ると。

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小さな花畑があった。雑草では有るが花である。GRIIはマクロでピントを合わせるとき、少し癖があるので難しい気がする。今一直感的でないと言うか、慣れて居ないだけなんだが。

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この日は暑すぎる程に晴れて居た。然し庭園に来るなら、断然晴れのほうが楽しいので、晴れの日に来て欲しい。とても気持ちの良い場所だった。

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綺麗に管理されたものである。

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奥には非常に大きなため池が有った。空の青と相まって美しい。

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もっと大量の花があれば美しかったのだが。然しGRのボケ味は良いなぁ。判然過ぎる訳でもなく、ディテールが潰れる訳でも無く。

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そう想いませんか?お姉さん。

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昔良くセルフポートレイトとして自分の半身から影を良く撮った物だと想い、撮って見た。自分を写すのは余り好きでないが、自分によって生じた影響である何かを撮るのは好きだった。鏡に映った自分。水面に映った自分。影として映った自分。それらは自分でありながら、自分以外の何者かだ。

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晴れていて良かった。

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中心部にあった彫像も喜んでいるだろう。

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噴水と其の反対側。遥か彼方に見えるのが宮殿である。然し広い庭だ。

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太陽のお蔭で木の葉のきらめきが美しい。

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高く吹き上げられた噴水。

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花を写すのは昔から好きだ。

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また違う噴水。

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縁から流れ落ちる水が涼しげで心地良い。

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噴水好きだなホントに!と言う感じである。

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さようならヴェルサイユの庭園。日本で言うところの御所とか皇居みたいな感じなんだろうか。そう思うと両方街の中に有る癖にでかいよな、と思った。御所好きだけど。

結局庭園の中で二時間くらい時間を過ごし、外へ出てきた。さてどうするかなー、と思っていると、先程の列が無くなっている。おお、これは素晴らしい。と言うことで、宮殿内部へのチケットを手に入れるため小さな列に並んだ。それでも十五分程度掛かったので、あの列に並んでいたらどうなっていた事やら…。お勧めは取り敢えず庭園に入って、適当に出て来て宮殿のチケットを買う。長蛇の列、並ばざるべからず、である。並ぶのが嫌いなだけだが。

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黄金のゲートをくぐってこんにちは!と言う訳には勿論行かず、入った後に撮った写真である。余談だが、僕が撮る写真は下部分が切れていることが多い。それは何故かと言うと其処には観光客が居るからであり、こう云った写真を撮るときに出来るだけ人を写したくないからである。何処に居ても常々「あー、此処に独りっきりで居ることが出来たら幸せだろうなー」と思いながら、観光している。

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ヴェルサイユ宮殿だ。左端の部分は改修工事中だった。

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当然ながら美しい。

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お馴染みの天井画。

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時間に余裕が有ることの最大の利点として、こう云った人ごみを見たら取り敢えず腰掛けて、人の波が収まるまで待つ事が出来る事である。何しろ人と言う物はどう云う訳か群れてしまう訳で、その時期をずらしてやれば、実に快適に鑑賞することが出来るのだ。

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人が群れていた所に入って「どちらかと言うと壁のテクスチャーが綺麗だよなぁ…」と思って壁を撮る。

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豪華すぎるベッド。上に長すぎる所為か、縦(身長的)に短いように見える。

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シャンデリア。綺麗なものである。

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こう云った写真を撮るときに、HDRは面白いよなぁ、と思う。ダイナミックレンジが広いと、実際に見た印象と近くなる。

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うーむ。一度で良いから寝てみたいが、寝たら実際には居心地が悪くて寝れない。のだろうなぁ。庶民だから。

そんな大抵の人が考えそうな事を想いながら、宮殿を後にした。其の後は体力的にも余裕が有ったので、少しだけ町を見ていくことにした。

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少し青みがかった灰色の屋根を持つ、可愛らしい家の建ち並ぶ町だった。

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チーズ。ワインと合うんだろうなぁ。そんな事を考えながら、またパリへと戻るのだった。

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夕飯は400gで¢80の缶詰パスタ(少し塩辛い)に、安いハウスワイン。食事代よりもワイン代のほうが掛かっている生活は、やはり止めた方が良いのだろうか…。と、今更ながら思った。気が向けば今度からは水にしよう。

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