八月三十日、面倒臭い

2009.09.23

何だったか。何だったのか。多分、と云うか確実に、面倒臭かったのだ。

何が?と云う感じでは在るが、この日一日の行動が其れを物語るであろう。

朝、九時起床。きちんと朝食を採り、荷物を纏め、駅の方向へ。本来は午前中にもう少しトゥルネーを見てから出ようと想っていたのだが、面倒だったので止める。090830_122803

電車に乗り、ぼんやりと外を眺めながら過ごす。本来はこう云う時間に日記でも書いて過ごすべきなのだが、まぁ、面倒臭かったんだよね。

何時か判らないのだが、リエージュに着いた。取り敢えず地図を探すのだが、またも観光案内所が閉まっていた。この日は日曜日。案内所は十二時で閉まり、到着したのは十三時過ぎだった様に想う。

さて、では如何するか、と想い、取り敢えず駅を出て周囲を眺めてみる。取り敢えずホステルに近い方の駅で降りたのだが、これがきっと好くなかった。周囲には大した物は無く、取り敢えずバス停がドンと駅前に有るだけだ。他は住宅と、小さな商店が二つ程。あとケバブの店。地図を売っているかと訊ねて見た物の、置いていない。序でに訊いて見た所、街の中心部までは5km程あるらしい。

さて、地図は無い、方向も全く判らない、この調子だと勝手に使えるようなWi-Fiも無さそうだ。バスを使うにもどの方向へ行けば好いのか判らない。では何をするかと云えば、ホステルに電話して行き方を訊ねるか、そこ等辺に居る人間に訊いて見るか、だ。

うわー、全部面倒臭ぇ。街もやたらと大きいみたいだし、行く場所も判らなければホステルも街から異常に遠い。今から其のホステルへ何とか辿り着いても街に出るのは億劫だし、二泊するのも億劫である。ていうか、リエージュって何があるの?

では、と云う事でルーベンのホステルに電話して見る事に。何しろルーベンのホステルは、駅からの距離が50mである。楽だ。バスも乗りたくないし地下鉄も無いし荷物を背負ったまま2kmも彷徨いたくない。面倒臭い。と云う意思が完全に勝利してしまったので、リエージュは無視する事に。電車のチケット代?知るか!?5くらいくれてやるわ!

幸いにしてルーベンのホステルは埋まっておらず、最後の一ベッドを確保することに成功。

ははは、さらばリエージュ、面倒臭い街(酷い云い様)等と考えながら、取り敢えず空腹を満たす為にケバブを食べる。

鱈腹食べ、駅に戻る途中で?1を拾う。

詰まり損失は?4と云う事ですね!等とどうでも好い事を考えながら、また電車に乗るのであった。

ルーベンに着き、チェックインを済ませ取り敢えず町へ出る。

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まぁ、テンションが下がる話だが、何だか、疲れたな、と想った。

長い間休み過ぎたのかも知れない。安穏と過ごせる環境で、何もしていない事が許される環境。其れまでずっと動き続けていたのに、急に止まってしまったからかも知れない。

何となく、町の歩き方が判らない。どうやって町を歩いて、どうやって感動を覚えて、刺激を教授していたのか判らない。

急に人の多い場所に出たからかも知れない。元々人の多いのは好きでないので、本当に静かな環境に長く居過ぎたのかも知れない。何だかイライラして、何だか気分が落ち着かない。観光客が多い。

トゥルネーに着いて、町を歩いて、リエージュを一瞬だけ訪れて、ルーベンに来て、何だか自分が何をしているのかさっぱり判らないで居た。何だか、疲れていた。そう、何だか全部面倒臭かった。

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綺麗だったが、何だか今一感動は薄かった。

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奥にも何か有るらしかったが、行く気にならなかった。

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町は美しい筈だった。小さな道が数多くあって、カフェやバーが並んでいて、とても好い町の筈だったのに、何だか歩く気になれなかった。

適当にぶらぶら歩いて、ベンチに座る。何だかぼんやりしている。

町を普通に歩いたって、面白くないのだ。視野を広げて、新しいものを探して、自分の見たい世界を見ながら歩かないと愉しくないのだ。だから精神的に疲れていたこの日、何だか何も愉しくなかった。町は退屈で、ぼんやりしていて、曖昧だった。刺激的な物が何も無くて、写真を撮る気になれなかったのだ。

町はもう好いや、と想い、ホステルに戻る。同室になったドイツ人と音楽の話をしていた。気は紛れるが、長い時間話すのも少し疲れてしまった。気が付くと日が暮れていて、夕飯を食べるのを忘れていて、でも外に出る気にもなれず、空腹を忘れて適当に日記でも書きながら過ごしていた。ぼんやりアニメを眺めて、一時頃に眠る。何だか駄目な一日だ。いや、正確には此の数日なのだが、全く駄目だ。

八月二十九日、トゥルネー、美術館、夜の町

2009.09.23

朝、八時半頃に起き、準備を済ませる。荷物を全て纏めて、先生の両親にお礼を云い、家を後にした。何だかんだでかなり長い間居た事になる。確かベルギーに着いたのが十日で、十二日にこの家を訪ね、途中で三日間の空白があるがそれ以外はこの家に居た事になる。詰まりは十五日間、半月をこの家で過ごしているのだ。何ともまぁ、お世話になり過ぎと云うか、有り難い限りだ。

三ヵ月後にベルギーを通過する時、また家に来なさいと親父さんが云ってくれた。今度来る時は長居せずに、数日だけお世話になって、旅を続けるとしよう。何度も「ヨーロッパの家族だと想って好いから、此処に来て休みなさい。」と云ってくれていた。何とも嬉しい言葉だ。

先生の運転でゲントへ一旦向かい、ユーロライン(EuroLine、ヨーロッパ国内の格安バス)のチケットを購入する。往復のオープンチケットで、ブリュッセルからロンドンまでだ。値段は?59。半年間有効なので、帰りは好きな時に帰って来れる。飛行機を使ったりするよりは、相当安い。

何はともあれ、出発。先生にもお礼を告げて、三ヵ月後にまた会いましょうと別れる。此処からはまた独りだ。電車に乗り込み、トゥルネーへ。

トゥルネーに到着し、取り敢えず地図が欲しかったのだが、駅には無かった。駅に地図が置いてあるのはフランスだけなのか…?需要としてはかなり有ると想うのだが、何処にも置いていない。とは云え駅周辺でうろうろしていても仕方が無いので、ネットで何となく見ていた地図の記憶を頼りに、町の中心部へと歩いて行く。確か西だったような気が…、的な。

何とか町の中心地へ辿り着いたは好いのだが、観光案内所が見付からない。掲示されている地図も無いので、そこら辺に居る人に聞いてみる。

そして何とかまぁ辿り着けたのは好いのだが、閉まっていた。因みに八月二十九日、土曜日である。

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日本では寧ろ土曜とか一日中空いてるよね、と云う感じなのだが、その点はやはりヨーロッパ。基本的に日曜は閉まっているし、土曜は早く閉まったり、営業時間が一部空白だったりする。幸いにして観光案内所は十四時になればまた空くらしかったので、適当に見つけた教会のスケッチを取りながら待っていた。

スケッチを取り終わると十四時五十五分。長居しすぎた。

と云う訳で観光案内所に戻り、地図を無事に入手。別に何処かの店で買えば好いんだろうが、ほんの数日滞在するだけの町で、わざわざ金を出して地図を手に入れるのか…?と想うと買う気にならない。無料で手に入ると判っている物を購入するのは、如何しても抵抗がある。好い地図要らないしな。

地図を見てホステルの位置を確認し、其処まで歩いて行く。が、当然の様にホステルは夕方まで閉まっているので、近くに有る美術館(Musee des Beaux-Arts)に立ち寄った。

展示されている作品は少なかったが、少ない割に面白い美術館だった。Constantine Meunier / Maison de charbonnier と云う作品が気に入った。

美術館を出て、少しだけ時間を潰し、ホステルが空くのを待つ。

空いた頃にホステルへ行き、チェックインを済ませる。少し受付が混み合っていて、時間が掛かる。

その後は荷物を置き、身軽になった処で町へ。

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一番見たかったのは大聖堂なのだが、残念ながら改装中。げんなりして外へ出る。

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え、鶏?外に、ニワトリ…?野生の、にわとり…?

町を外れに向かってふらふらと散策していると、道路を渡ろうしている鶏に遭遇した。然も子連れである。ヒヨコを五匹ほど連れた鶏がコケコケと道路脇を歩いていたのだ。何が此処で起きているの…?と想いながら見ていたのだが、丁度其処に車が駐車しようとしてきた。おうおうおう、と想いながらドライバーに気をつけるように合図する。笑いながら待ってくれた。

小さな空き地に大人の鶏が四匹程、ヒヨコが結構居た。その後車から出て来た母親と小さな子供は、其の和やかな鶏達を眺めているのであった。そして其の光景を少し離れた場所から、僕は見ているのであった。トゥルネーの夕方、穏やかな時間である。

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何か有名らしい橋。登れるようになっていたが、何となく登らなかった。

河沿いをふらふらと歩いて、また町の方向へと向かう。

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あ、さっきスケッチを取った教会。戻ってきた。中には這入れなかった。

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町と教会。日が暮れ始めている。町は静かだ。人通りも少ない。

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ツタ壁好きには堪りませんよね。

その後もふらふらと町を歩いてく。其の内腹が減ってきたので、適当に見つけたスーパーで簡単に作れるパスタ(またか!此れからも宜しくお願いしますと云う感じである。)を購入して、ホステルに戻る。

茹でて食べて洗う。その後は部屋に戻って、音楽でも聴きながら日が暮れるまで待っていた。

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日が暮れたので外へ出て、町のスクエアを眺める。ライトアップされたファサードに、教会、時計台、噴水。噴水の映っている写真は残念ながらブレブレなのであった。

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夜のトゥルネーを歩く。小路から見える教会が綺麗だ。

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別の時計台だろうか。ふらふらと歩いていたので、何処だか判らない。

その後は適当に水を買って帰ったのだが、この時買った水が?2した。レジに持っていって「え?」となったのだが、流石に要りませんと云えず、大人しく購入して帰る。いや、二リットルのボトルだけども…高くね?ぼったくり?等と想いながら、ホステルに戻り、高級水を飲み、アニメでも見ながら眠りに着いたのであった。