十月十日、シェイクスピアの町、Stratford-upon-Avon、後Birminghamへ
朝、八時過ぎに起きるも、酷く眠い。朝早く起きたのは、朝食を取りたいからだ。使い勝手の悪いシャワーに悩まされながらも、熱い湯を浴びて目を覚ます。
朝食は豪華だった。イギリスのYHA(公式のユースホステル)の好い点は、朝食の豪華さだ。場所によっては別料金だったりするが、基本的には付いて来る。しかも、English Breakfastである。バイキングでソーセージやらベーコンやら豆やら、食べ放題である。このチャンスを逃すまいと(ロンドンのホステルでは、呑み過ぎて二度無駄にした)朝早くに起きたのだ。
十二分なほどに食べ、昼食は要らないと確信する。
荷物を纏めチェックアウトして、バスの時間を確認すると、かなり時間が有った。荷物を残して、周囲を歩くことにする。
ホステルの外観。
ぶらぶらと歩く。何だかハリボテの世界の様に見えるのは、家々が新しいからだろうか。
車も、人も居ない。静かなものだ。
朝の光に照らされる、墓地と教会。
壁。蔦の這っていた後が見える。
羊たち。興味深そうにこっちを見てくるが、近付くと逃げる。離れると近寄ってきて、興味深そうに見る。でも、近付くと逃げる。
豪邸らしく、この先は私有地。どんだけ広いんだ。奥の方にはどでかい家があった。
一時間弱周囲を歩いた後、ホステルに戻り荷物を取り、バス停でバスを待つ。十分ほどで現れたバスに乗り込み、町まで。
町に着いて、観光案内所で地図を貰い、荷物が残せる場所を尋ねると、すぐ近くの店に荷物を残せるらしい。無料かと想いきや、確り金を取られた。確か£2程。
町をぶらぶらと歩く。
シェイクスピアに関係する家らしい。其の時は這入らず、後で訪れた時に這入った。
大きな教会、までの道。

教会の奥、この部分に這入るのは有料だった。と云うのも、此処にはシェイクスピアの墓が有るからだ。観光名所、と云った所らしい。
教会は一部修復中らしかった。
教会の外観。名前はHoly Trinity Church。
教会の近くにある、川沿いを歩いて町まで向かう。
町中にはこう云った建物が多く見られる。昔ながらの、イギリス風の家々らしい。
此れがシェイクスピアの生家。入場料はばっちり取られる。£10程するので、這入るかどうか迷った挙句、這入ることにした。まぁ、折角来たんだしね、と云う事で。そのチケットでシェイクスピア関連の、三軒の家に這入る事が出来る。
建物内部はシェイクスピアが暮らした時代の様子が再現されており、きちんと案内人も居て、説明してくれる。唯の家としてではなく、エンターテイメントとして訪れる事が出来る様になっている。と云うか、其れ位はしてくれないと値段に釣り合わない。中庭では衣装に身を包んだ二人が、劇を行っていた。タイミングが悪く、終わりの僅かしか見れなかったのが残念だ。待つのもなんだかなぁ、と云う感じだったので、その場を後にした。多分英語的にも難しいしね。
今にも崩れそうな歪み方をしている様に見えるのだが、外観だけなのだろうか。
その後は上に載せた写真の家と、もう一つの家を訪れる。シェイクスピアが実際に長期間住んでいた家(Nash’s House & New Place)と、娘にプレゼントした家(Hall’s Croft)だ。名前は逆かもしれない。どちらも、その時代にしては非常に大きな家だった。
シェイクスピアが娘にプレゼントした家の方で、係員の一人がツアーの様な事を始めたので、運好く説明を聞くことが出来た。彼の娘が誰と結婚したかとか、この家の特徴だとか。シェイクスピアの血筋は、すぐに消えてしまったらしい。イギリス文学の代表であり、世界で最も知られた作家だろう。彼の書いた劇が此れまで何度繰り返された事か。そんな彼の子孫が残っていたら、第二のシェイクスピアは生まれていたのかな、等と想う。まぁ、血筋が関係有るのか謎では有るけど。
それらの家を見た後、川沿いのベンチに座って少しぼんやりとする。好く晴れていて、好い日だった。
本当は夕方から始まるコンサート(昨日ホステルに泊まっていた楽団のコンサート)を見ようと想っていたのだが、荷物を預けた場所が十七時で閉まってしまうので、諦める羽目になった。せめて何処か、コインロッカー位は置いて欲しい物だが、仕方ない。
電車の時間まで待つ必要が有ったので、荷物を受け取ってからマクドナルドでネットを使い時間を潰す。
その後駅に向かい、チケットを購入してバーミンガムへと向かう。チケットを購入する時に、何故かリターンチケットを買わされた。一旦電車に乗ってから其の事に気付き、急いで降りて「リターンは要らないんだけど?」と云ったら「50ペンスしか違わないから」と云われた。え、そう云う問題…?と想いながらも、電車が出てしまいそうだったので、車内に戻る。まぁ、50ペンスくらい好いんだが、そう云う問題じゃねぇよ、と想った。流石、適当な仕事をしてくれる物だ。
車内では日記を書く。
バーミンガムに着き、ホステルまで歩く。徒歩十分程。ホステルに着いてからは日記を書いたり、紙の類を整理したり。二十四時頃には寝たらしい。

