十月十二日、城壁の町、チェスター

2009.11.26

朝、十時頃に起き、朝食を済ませ、荷物を纏めてチェックアウト。駅まで向かい、十一時半の電車でチェスターへと向かう。

電車でどれ程掛かったのかは忘れてしまった。駅に着き、ホステルを目指して歩く。十五分ほど歩いて到着。チェックインを済ませ、町へ向かう。

そう云えばホステルには一匹の茶色い犬が居た。やけにフレンドリーな犬で、全く人見知りをしない。わしゃわしゃと撫でてやると、すぐにコロンと腹を見せた。警戒心の無いやつめ、うりゃ、うりゃ、などと。

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写真は次の日に撮った。眩しいのかえらく不細工になっている。その二日間は、日差しの暖かい、穏やかな好い日であった。

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ホステルを出る時に、家主の女性(関係無いけど妊婦さんだった)が「ホステルの裏から歩いていくと、運河沿いに街まで出れるよ。」と教えてくれたので、裏手に回って運河沿いを歩く。

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ずうっと歩いて行くと、壁と橋が現れる。この時には気付いていなかったのだが、この左手の壁が、実はもう昔の城壁らしい。高さがかなり或るのだが、古い時代から残っているので、周囲の高さが上がっているのも関係しているらしい。各時代で壁は足され、高さを増す。運河沿いの低い土地から見ると、10mは軽くあるような高さだ。

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薄暗い場所だが、陰気な感じでもない。散歩している人も多かった。

右手には川沿い定番の鴨、左手には小さな林にリス。町の雑音は余り聞こえない。運河は其れほど綺麗でもないが、好い散歩道だ。

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確かこの公園に這入る前には、既に城壁の上を歩いていた様に想う。川沿いにずっと歩いていくと、街とは逆方向に出てしまうからだ。

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多分学校。

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特に何も考えずに、城壁沿いに歩いていくと、街の東端(だったと想う)に或る川に出た。こちらは運河では無く、幅の広い川だ。鳥が多い。人になれている所為か、かなり近くに寄っても逃げない。因みに僕のカメラはGRII+ワイコンなので、広角18mm(確か)、当然ズームはない。其れを踏まえた上で見る人が見た場合「結構近くまで寄ってる」のが判って貰えると想う。

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川沿いに歩いた先の吊り橋。

川沿いのベンチに腰かけ、少し休む。この日はとても暖かく、ジャケットが要らない程だった。家族連れや、老齢の夫婦、犬とジョギングしてる人、みんな日差しを愉しんでいた。

川の近くは車も少なく、聞こえるのは鳥の鳴き声と、川の流れる音、後は愉しげな話し声だけだ。日差しが暖かくて眠たくて、丸で春の様だった。

ふわふわと歩きながら街の方向へ向かう。途中でローマ時代のコロシアムを見たり。

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教会に這入ったり。

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外観。

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ローマ時代の公園、らしい。

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特に何も考えずに歩いていると、チェスター大聖堂に到着。

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中に這入ると入り口からかなり綺麗な造りになっていて、「え、この整備された状態で無料!?」と想ったらばっちり金とられた。

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しかし金を取るだけあって豪華だ。オーディオガイド(英語)も着いてくるので、這入る価値はある。

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天井が高い。

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昔は法廷として使われていた場所らしい。まぁ、法と云うか宗教だが。

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抽象的なステンドグラス。最近の教会では具体的な絵を使うよりも、抽象的な物の方が多い。見ていて愉しい。

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人間の脳ってのはすぐに慣れてしまうものだから、こう云う巨大な建物を見ても驚く機会が減ってしまう。冷静に考えてみたら、このサイズの建物が数百年前に造られた、と云う事実が凄まじい。何気なく見ている様な建物でも、よくよく考えてみたら、自分がどれだけ巨大なモノに囲まれて生活している事か。高いビルの無い京都から出て東京やら大阪やらのビルの高さに驚く様なもんだが、にしても人間の慣れってのは便利で、また厄介な物だとも想う。

そんな事を、写真を撮った時に柱の近くに居たこのおばあちゃんを見て想った。見慣れて反応しなくなってしまっただけで、実際は馬鹿みたいにでかいんだ。何もかも。そして今でさえそう感じることの出来る物が、数百年前の人々にどう映るかって考えてみると、其れだけで恐ろしくもなる。

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ぽつぽつと現れるガイドを聞きながら歩く。

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この装飾、どれくらい前の物なのだろうか。比較的新しいかも知れないから恐ろしい。

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大理石の柱が綺麗だ。

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内部に這入ることは出来なかったが、何か特殊な場所らしい。説明を忘れてしまったが。

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教会内をうろうろ。

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中庭が結構綺麗で、出たいなぁ、と想ったのだが、何処からも出れなかった。

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通路。

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正面から。でかい。日が沈み始めている。

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その後は暫く街をうろうろ歩く。この建物は、なんだったか。

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あぁイギリスに居るんだ、と想わせてくれる容貌の建物。

歩き疲れたのもあって、街を後にする。ホステルまで戻り、夜はカナダ人とイギリス人と、三人で話をしていた。カナダ人は確か同い年で、ヨーロッパを旅しているらしい。確か一ヶ月程だと云っていた様に想う。もう一人のイギリス人も旅の途中。彼は山登りや自然を見るのが好きらしく、オーストラリア人と二人で、チェスターからマンチェスターを抜け、湖水地方まで歩いた、と云っていた。ルートは確かでないが、普通に数百キロは或る道程だった筈だ。「其のお陰で靴底が殆ど無くなってね」と云いながら見せてくれた靴は、踵の部分が綺麗に消え去っていた。単純に街から街ではなくて山登りも兼ねて行ってるんだから、タフなもんだ。

因みにこのカナダ人、後に出会う別のカナダ人の友人である。正確には、僕が後に湖水地方で出会うカナダ人と、この時出会った彼はリバプールで巡り合う。旅の巡り会わせとは面白いものだ。無論、この時の僕はそんな事を知る由も無い。

三人で色々と話をして、途中で映画を見た様に想う。何の映画だったか、確かクレイアニメで有名な監督の…。名前を失念してしまった。

何はともあれ、話をしたり映画を見たり、愉しく緩やかに過ごす。夜は一時頃までカナダ人と話をして、僕は遅くに寝た様に想う。

十月十一日、Ikon Gallery、Birmingham Museum & Art Gallery、大聖堂、現実逃避、RBSA Gallery

2009.11.26

朝、アラームで目覚めるも、二度寝してしまう。結局起きたのは十時過ぎになってからだった。このホステルの好い所は、何時でもパンが食べ放題と云う点だった。と云う訳で何時に起きてもトーストと紅茶を愉しめる。

朝食を済ませ、ホステル近くにあるRBSA Galleryへ向かうも、まだ開いていなかったので、その近くにあるギャラリーを訪れる。CDアルバムのジャケット等が多く並ぶギャラリーで、中々面白かった。有名なCDジャケットの原本が有ったり、撮影に使われた彫刻が有ったり。名前は控え忘れてしまったが、RBSAからそう遠くは無い場所にあったはずだ。

その後Ikon Galleryへと向かう。特別展に地元の若者が作ったらしい作品が展示されていた物があった以外は、比較的古い時代の物が多かった様に想う。

William Morris / Wallpaper Design - Jasmine, 1872

William Morris / Wallpaper Design – Jasmine, 1872

Dorothy Webster Hawksley / The Nativity, 1924

Dorothy Webster Hawksley / The Nativity, 1924

ガラスで絵画の表面を保護している美術館で、ライティングが酷い場所が多いのは非常に残念だ。普通に見るにしても常に光が邪魔して、見辛くて仕方が無い。

この二つは確かIkon Gallery内の作品だった様に想うのだが、記憶が曖昧で判然としない。若しかするとBirmingham Museum & Art Galleryの作品だったかも知れない。

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これはBirmingham Museum & Art Galleryの内部。

美術館の一部で現代美術の展示も行われていたのだが、好く判らない特別展の所為で這入れなくなっていた。展示の内容は古い時代に海外から持ち込まれた陶磁器の展示だった様に想う。はっきり云って、全く興味が無い。然もその展示に這入る為の行列が、美術館の外にまで続いていた。

この日は運悪く、街でマラソン大会のある日だったらしい。其れも有ってか、訳が判らない程の列だった。鬱陶しい事この上ない。自分にとって全く興味の無い展示の所為で、自分が見たい物が見れない。係員に云っても「並んでください」と云われるだけだった。誰がこの行列に並んで、全く興味の湧かない古い時代の遺物を見たがるか!モダンアートを見せろ!等と想いながら、諦めて外へ。印象派の絵画が数点あったように想うが、メモも何も取っていないので、それ程気になる作品が無かったのだろう。

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美術館の外観、だった筈。左側の角を越え、その更に先まで行列が出来ていた。展示数も其れ程多くない様だったので、そんなにしてまで見る価値のある展示とは到底想えなかったのだが…。何はともあれ興味が無いので仕方が無い。

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この日、午前は小雨が降っていたが、昼過ぎから晴れた事を憶えている。

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流石に都市だけ有って、豪華な建物が並んでいる。

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街をぶらぶらと歩くも、非常に大きなショッピングセンターが有る程度だった。何と云うか、都市開発が進み、古い建物の類は次々と役割を無くし、潰されたのだろうなぁ、と云う印象を受けた。巨大なショッピングセンターを抜けた先に、教会だけが残っている。そんな街だった。

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教会の横には、モダンなビルが建っている。ショッピングセンターもガラス張りの大きな建物で、かなり近代的な感じだ。

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教会の中は流石にしんとしている。

正直な所、バーミンガムは街を歩いても余り面白くない。工業都市だけ有って開発が盛んだし、至る所で新しいビルが建てられている。逆に云えば歴史の有るような建物が少なく、観光としては見所に欠ける。ただの、大きな街、と云う感じだ。街中に並ぶ店も、典型的なブランド物ばかりだと感じた。小さなセンスの良い物を置いている様な雰囲気は、無い。

とは云え僕が歩いたのは中心地の一部だけ(飽きて帰った)なので、違う地区には面白い店も並んでいるのかも知れない。ただ見つけられなかった。何処の街でも中心街など、その程度である。土地価格の高騰に併せて家賃も上がり、その結果大企業ブランドだけが街中に並ぶ。何処だってそうだ。そして、何処だってつまらない。

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そんな事をふわふわと考えながらホステルの方向へと歩いていると、道の合間から、今にも塊になって落ちて来そうな雲が見えた。うねる様にしてずるずるとお進む重たい雲。空と地の距離が近い。空の低さと、ビルの高さ。とは云え、ビルも其処まで高くは無いのだけど。

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ビルに囲まれた教会に這入ってみたら、賛美歌の練習をしていた。街中の静かな空間に音楽が響く。

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掲示板を見てみると、少しすれば夕方からの賛美が始まると書かれていた。どうせだし聴いていくか、と想い、参加する。

始まるまで少しだけ時間が有ったので、近くのスーパーで甘いパンを買った。確かブルーベリーマフィンと、シナモンロール。こう云うどうでも好いことばかり憶えている。

教会の近くにあったベンチに座ってもさもさと食べる。

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雨が上がって間もなかったのだが、幸いベンチは乾いていた。流れる雲を見る。空を見る。近くの大通りを走るバスの音、人々の声。

食べ終わって教会内に這入り、席に着く。

静かな建物の中、外から微かに聞こえて来る車のノイズ。席に着く人々の衣擦れ。木製の椅子が、少しだけ軋む。

少しの間を置いて、高々と鳴り響く、パイプオルガンの音。すべてのノイズは消え去り、其処には均質な和音が流れる。

大きな扉の脇から、聖歌隊が歩みを進め、聖堂の中心部を抜けて行く。席を立ち、その後姿を眺める。黄金色で縁を縫い付けた、白い衣装。書を手に、進んでいく。各々が場所に着き、神父が合図を出し、歌は始まる。

空間が音で満たされ、其処は外界から切り離される。巨大な建物の中を反響する音は弧を描き、緩やかなレゾナンスを残して去っていく。押し寄せる音、緩やかな波、響き続ける空間。

僕にとって、彼らが何を讃え、歌っているかなど、ほんの些細な事なのだ。美しさを讃え、イエス・キリストを崇め、その愛を歌っているのかも知れない。でも、僕は別にそんな事を聴きに来ている訳じゃない。

ただ一つ確実な事が或る。此処に響く音は、建物の外で今も響いているであろう車の走る音や、人々の話し声、ビルの谷間を抜ける風の音や、その冷たさ、鬱陶しさ、煩わしさ、そう云った物とはかけ離れた場所にある、と云う事だけだ。

僕には其れで十分である。心地よく響く、好く鍛錬された歌声は美しい。広い空間で緩やかに響く音の波は、ただ其れだけで美しい。

厭世的、で或るのかも知れない。

僕は基本的に悲観的だ。楽観的でも有るが、それは逃げに他ならない。厭世的であるからこそ、この世から掛け離れた様に想える空間が好きなのかも知れない。其れが例えば、ミサ最中の教会であったり、誰も居ない美術館の一室だったりする。それらの空間は、現実から切り離されたような、現実逃避にも似た趣がある。

自分は単に逃げたいだけなのだと、好く想う。生きているのが鬱陶しい。面倒なのだ。厭世的な世界観を持つ自分が唯一楽になれる空間が現実逃避の世界であって、だからこの旅も、云ってしまえば現実逃避の一環に過ぎない。

厭世的、且つ、楽観的。現実逃避、妄想と現実の狭間。夢の続きを何時まで経っても見ている。

ライ麦畑でずっと子供たちを捕まえている、何処かの誰かと一緒だな、等と想った。一緒にされる方が迷惑かも知れないが。目を閉じて耳を塞いで、ずっと其の侭そうして居たいのだ。きっと。

ミサを終え、教会を出る。朝は閉まっていて這入れなかったRBSA Galleryに這入る。閉まる十分前だったのだが、展示数がそれ程多くなかったので、逃すことなく見れた。

ホステルに戻り、ネットが使えないのでマクドナルドへ行き、ネットをしながら夕飯。ホステルの予約やら何やら。夜になり戻り、適当な頃合で眠る。

十月十日、シェイクスピアの町、Stratford-upon-Avon、後Birminghamへ

2009.11.17

朝、八時過ぎに起きるも、酷く眠い。朝早く起きたのは、朝食を取りたいからだ。使い勝手の悪いシャワーに悩まされながらも、熱い湯を浴びて目を覚ます。

朝食は豪華だった。イギリスのYHA(公式のユースホステル)の好い点は、朝食の豪華さだ。場所によっては別料金だったりするが、基本的には付いて来る。しかも、English Breakfastである。バイキングでソーセージやらベーコンやら豆やら、食べ放題である。このチャンスを逃すまいと(ロンドンのホステルでは、呑み過ぎて二度無駄にした)朝早くに起きたのだ。

十二分なほどに食べ、昼食は要らないと確信する。

荷物を纏めチェックアウトして、バスの時間を確認すると、かなり時間が有った。荷物を残して、周囲を歩くことにする。

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ホステルの外観。

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ぶらぶらと歩く。何だかハリボテの世界の様に見えるのは、家々が新しいからだろうか。

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車も、人も居ない。静かなものだ。

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朝の光に照らされる、墓地と教会。

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壁。蔦の這っていた後が見える。

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羊たち。興味深そうにこっちを見てくるが、近付くと逃げる。離れると近寄ってきて、興味深そうに見る。でも、近付くと逃げる。

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豪邸らしく、この先は私有地。どんだけ広いんだ。奥の方にはどでかい家があった。

一時間弱周囲を歩いた後、ホステルに戻り荷物を取り、バス停でバスを待つ。十分ほどで現れたバスに乗り込み、町まで。

町に着いて、観光案内所で地図を貰い、荷物が残せる場所を尋ねると、すぐ近くの店に荷物を残せるらしい。無料かと想いきや、確り金を取られた。確か£2程。

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町をぶらぶらと歩く。

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シェイクスピアに関係する家らしい。其の時は這入らず、後で訪れた時に這入った。

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大きな教会、までの道。

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教会の奥、この部分に這入るのは有料だった。と云うのも、此処にはシェイクスピアの墓が有るからだ。観光名所、と云った所らしい。

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教会は一部修復中らしかった。

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教会の外観。名前はHoly Trinity Church。

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教会の近くにある、川沿いを歩いて町まで向かう。

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町中にはこう云った建物が多く見られる。昔ながらの、イギリス風の家々らしい。

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此れがシェイクスピアの生家。入場料はばっちり取られる。£10程するので、這入るかどうか迷った挙句、這入ることにした。まぁ、折角来たんだしね、と云う事で。そのチケットでシェイクスピア関連の、三軒の家に這入る事が出来る。

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建物内部はシェイクスピアが暮らした時代の様子が再現されており、きちんと案内人も居て、説明してくれる。唯の家としてではなく、エンターテイメントとして訪れる事が出来る様になっている。と云うか、其れ位はしてくれないと値段に釣り合わない。中庭では衣装に身を包んだ二人が、劇を行っていた。タイミングが悪く、終わりの僅かしか見れなかったのが残念だ。待つのもなんだかなぁ、と云う感じだったので、その場を後にした。多分英語的にも難しいしね。

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今にも崩れそうな歪み方をしている様に見えるのだが、外観だけなのだろうか。

その後は上に載せた写真の家と、もう一つの家を訪れる。シェイクスピアが実際に長期間住んでいた家(Nash’s House & New Place)と、娘にプレゼントした家(Hall’s Croft)だ。名前は逆かもしれない。どちらも、その時代にしては非常に大きな家だった。

シェイクスピアが娘にプレゼントした家の方で、係員の一人がツアーの様な事を始めたので、運好く説明を聞くことが出来た。彼の娘が誰と結婚したかとか、この家の特徴だとか。シェイクスピアの血筋は、すぐに消えてしまったらしい。イギリス文学の代表であり、世界で最も知られた作家だろう。彼の書いた劇が此れまで何度繰り返された事か。そんな彼の子孫が残っていたら、第二のシェイクスピアは生まれていたのかな、等と想う。まぁ、血筋が関係有るのか謎では有るけど。

それらの家を見た後、川沿いのベンチに座って少しぼんやりとする。好く晴れていて、好い日だった。

本当は夕方から始まるコンサート(昨日ホステルに泊まっていた楽団のコンサート)を見ようと想っていたのだが、荷物を預けた場所が十七時で閉まってしまうので、諦める羽目になった。せめて何処か、コインロッカー位は置いて欲しい物だが、仕方ない。

電車の時間まで待つ必要が有ったので、荷物を受け取ってからマクドナルドでネットを使い時間を潰す。

その後駅に向かい、チケットを購入してバーミンガムへと向かう。チケットを購入する時に、何故かリターンチケットを買わされた。一旦電車に乗ってから其の事に気付き、急いで降りて「リターンは要らないんだけど?」と云ったら「50ペンスしか違わないから」と云われた。え、そう云う問題…?と想いながらも、電車が出てしまいそうだったので、車内に戻る。まぁ、50ペンスくらい好いんだが、そう云う問題じゃねぇよ、と想った。流石、適当な仕事をしてくれる物だ。

車内では日記を書く。

バーミンガムに着き、ホステルまで歩く。徒歩十分程。ホステルに着いてからは日記を書いたり、紙の類を整理したり。二十四時頃には寝たらしい。