十月二十九日、車窓からの景色、フォートウィリアム

2010.01.15

朝、十時前には起き、荷物を纏める。

今度こそは無くさないようにカナダ人と連絡先を交換し、別れを告げた。同じ様な時期にアイルランドを訪れるかも知れないので、その話をして別れた。

今度こそ電車に乗り、一路フォートウィリアムへと向かう。先にスターリングまで来てから気付いたのだが、電車でフォートウィリアムへ向かう為には、一旦グラスゴーへと戻る必要が有る。バスも有るかも知れないのだが、其の時は調べていなかった。

電車に揺られ、乗り換えを挟みフォートウィリアムへと進む。

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車窓から見える景色が本当に美しい。線路沿いに多くの木々が並んでいるので綺麗に撮れないのが残念だ。

穏やかで大きな河が山間を抜け、山の麓には小さな村々が並んでいる。

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其れ程高くない山でも、頂上が雲に隠れて見えない。

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広大な土地が隆起している。その中にぽつんと建つ家。美しい。

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高山地帯を延々と抜けているような気分になる。それとも、ここは既に高山地帯なのだろうか?

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低い雲が果てまで覆う。

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緑と黄金のコントラストが山に広がる。人の手で植えられた様に見える。

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本当に面白い地形をしている。

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見ていて飽きない。

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この丘はどれ程の高さなのだろうか。

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川を越える橋の上から見た景色が、とても美しかった。

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白く雲で隠れてはいるが、実際には山が続いている。頂上が何処だかさっぱり見えない。

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曲がりくねった川が流れる。

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湖。綺麗だ。

景色を眺めながら「あぁ、これがスコットランド、ハイランドなのかな」と想った。現実離れした景色だった。

山の頂は雲に隠れてしまっている。山の連なる間に、湖が流れている。流れは穏やかで、ただ風に由って生まれたさざ波だけが、微かにその動きを表し、水面に模様を作り出していた。

山間を抜けて電車は進む。
山の表面から、湯気が立つようにして霞が雲に向かって延びている。奥から太陽の光が射し、山を煌めく様に縁取る。低い空の圧迫感と、光の隙間から見える開放のコントラストが美しい。手前には細長く伸びる湖。水面は低い空のみを映し、止むことの無い小雨の音色の様にして、穏やかに、ただ空を見つめている。
雲がますます降りてくる。今や空は、ここにある。

PeanBridge(だったと想う)と言う駅の手前に差し掛かると、電車は沢の直ぐ傍を通る。非常に美しい沢なので、若し電車でフォートウィリアムへ向かう場合は是非とも見て頂きたい。左側に座ると綺麗に見える。因みに僕が乗った時は殆ど人が居なかったので、電車の右へ左へ、まるで子供の様にうろうろとして居りました。

窓の外を眺め続けている内に到着。ホステルまで歩き、チェックインを済ませる。

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その後街まで出て、夕飯の食材を調達。戻る頃には日が暮れ、街よりも少し高い位置にあるホステルからは、美しい街の夜景が見れた。

夕飯を食べ、夜はネットなどで過ごす。ホステルのスタッフが非常に好い人達で、家の様に寛ぐことが出来た。フォートウィリアムバックパッカーズ。その後数日世話になるが、非常に好いホステルだった。

十月二十八日、出発ならず、再会、スターリングの夜

2010.01.15

朝、十時前に起き、荷物を纏めてホステルを出る。駅まで向かい、ネットで購入しておいたチケットを受け取ったは好いのだが、出発出来なかった。と云うのも、購入すべきチケットの日付を一日間違え、翌日のチケットを購入していたからだ。

カウンターでチケットの日程変更を行えないか聞いてみたのだが、全く聞く耳を持たない。今日出発のチケットを買い直せと云われたので、値段を聞いてみると£40程。ネットで買ったチケットは£9だった。バカバカしいのでスターリングでもう一泊することにした。

ミスで購入するチケットを間違えたのは自分だが、にしても当日に購入すると異様な程値段が上がるのは腑に落ちない。

まぁ仕方ないか、等と想いながら、ホステルに引き返し、まだ部屋が空いているか確認して、チェックイン。

チェックインの最中に後ろから声をかけられ誰かと想い振り返ってみると、何とイギリスはアンブルサイドで出会ったカナダ人が其処に居た。

彼の連絡先はiPod Touchに控えていたのだが、其の時は認証関連の問題続きで、初期化してしまい連絡先が消えていたのだ。偶然とは面白いものだ。互いの連絡手段は途絶え、其れぞれが赴く方向へ向かっていただけでも、出会う時は出会うのだろう。丁度チケットを買い間違えたりして。

その後彼は街を観光しに行った。夜にまた会うよう話をして、その場は別れる。

僕はやることが無くなってしまったので、昼過ぎまではパソコンでも使っていたように想う。その後は街にでて、ふらふらと歩く。また昨日の丘まで来て、ぼんやりと街を眺め、また街を歩く。距離的にも丁度いい散歩だった。

日が暮れる頃、ホステルに戻る。

カナダ人と街に有る大きなスーパーへ出かけ、食材、ビール等を購入。

ホステルに戻り夕飯を取り、その後はビールを呑んで話をしていた。確か全部で男女合わせて八名ほどで呑んでいたと想うのだが、彼らが何処から来たのか、もう忘れてしまった。女の子二人は、イギリス湖水地方のボウネス(ウィンダミア近くの街、Bowness-on-the-waterだったか)からだったのは憶えている。

夜にはカナダ人が何処からか手に入れたらしい緑色の草を吸う。なにかよくわからないけどたぶんおおきいあさとかそんなんだとおもいます。

中々上質な代物だったので、二人して非常に良い気分になる。へらへら笑いながら近くの店でピザを買い、ホステルで食べた。

食べ終わると既に一時を超えていたので、眠る事に。まぁ、効き過ぎただけだが、何にせよ、思いがけない再会により、楽しい夜だった。

十月二十七日、スターリング、墓地、雨、Art Gallery

2010.01.15

昼前にはホステルを出て、電車に乗り、Stirlingへと向かう。片道四十五分程。

ホステルは駅の直ぐ近くで助かった。チェックインを済ませ、荷物を残して街へ。

特に地図も持たずにぶらぶらと歩いて行くと、教会と墓地が見える。教会は閉まっていたので、墓地を見る。墓地に入ったあたりから雨が降り出し、かなり強くなっていた。

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墓地から見た教会。落ちた枯葉と空の薄暗さ。中々雰囲気がある。

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小さな丘になっている場所が有ったので、登ってみる。墓地と城を眺めることが出来る。

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街とは反対の方向を眺めると、広大な土地が広がっている。

傘を差したまま、丘の上に置かれていた石碑を見る。地図が彫られており、古い時代に戦争の起きた地点が記されていた。地図を頼りに実際の景色を眺める。其処にはただ緑の芝地が広がっていた。

雨ガッパを着た、おばあちゃんとも言えるような年齢の女性が丘を登って来た。

「歴史に興味があって来たの?」と訪ねられたので「いえ、ぶらぶら歩いてるうちに辿り着きました。」と答えた。

「私は歴史に興味があってね、こうやって色んな跡地を巡るのが趣味なの。」

そういった事を彼女は云った。僕は笑顔で会釈して、その場を去った。

墓地を抜けて、城へと這入る道を進む。

そしてStirling Castle、スターリング城へと這入った。は、好いのだが、正直な所這入るべきじゃなかったと想う。何しろ内部の建物はすべて改装済みで新しくされており、一部の建物は修復中で這入れなかったからだ。正直な所、見どころが無い。その割に入場料は確か£10程した記憶がある。

適当に見て周り、城を後にする。

少し街を歩いてみる。城から街まで至る道は古く、目に楽しい。が、生憎の雨だ。

ふらふらと歩き、看板を頼りにArt Galleryの方角へと向かう。

 

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到着。美術館も兼ねていたのか、それとも美術館だったか。

Kenneth Le Riche / Shimrit II, 2004

Kenneth Le Riche / Shimrit II, 2004

John Barber / Light and Shade

John Barber / Light and Shade

一つの大きな部屋に作品が数多く展示されているだけだったのだが、中々楽しめた。

奥の空間は歴史博物館になっており、古くからの道具や生活の様子などが展示されていた。美術館内のスタッフが、如何にも地元の人々と云う感じでとても良かった。スコットランドの人々は人柄が好いように想う。

その後はホステルまで歩いて戻り、夜まで色々と作業をしていたらしい。恐らくサイトの作りでも変えていたのだろう。夜は遅く、深夜三時頃に眠る。