十一月十日、Aberdeen Art Gallery、Maritime Museum、Peakock Museum、エディンバラへ

2010.03.25

朝、九時半頃に起きる。酷く眠い。

準備を済ませ、チェックアウトし、荷物だけ残して街へ向かい、Aberdeen Art Galleryへ。

Bessie MacNicol / Autumn, 1898

Bessie MacNicol / Autumn, 1898

Jean Baptiste Armand Guillaumin / Les Pommiers a Damiette, 1893

Jean Baptiste Armand Guillaumin / Les Pommiers a Damiette, 1893

Sir William Gillies / West Coast Sunset, 1936

Sir William Gillies / West Coast Sunset, 1936

Giovanni Segantini / An Idyll, 1882

Giovanni Segantini / An Idyll, 1882

Anne Redpath / White Cyclamen, 1962

特別展は行われていなかったが、常設展のみでも楽しめた。

その後はMaritime Museum、海洋博物館へ入ってみる。特に興味が有るわけでもないが、割と楽しめた。

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油田開発に関する展示が行われていたのだが、結構興味深い。海の上の巨大な建築物がどうやって作られて行くのか等。

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博物館の窓からは港が見える。

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博物館を出て、また少し街をふらふらと歩いた後、Peakock Museumを目指した。

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モダンアートの美術館だと想って行ったのだが、実際は其れ程大きくないギャラリーだった。モダンな油彩画や水彩画、ポスターの類が売られていた。一応特別展も有ったのだが、展示内容は其れ程面白い訳ではなかった。

十五時頃にホステルに一旦戻り、少し日記を書いて過ごす。暖炉の火が暖かく、寝そうになっていた。

十七時頃にホステルを出て、駅まで。駅で一時間ほど電車を待つ間、久しぶりに夏目漱石の「私の個人主義」を読んでいた。確か初めて読んだときは高校一年か中学三年だった様に想うのだが、その時は「面白い話をする人だなぁ」と云う印象だったように想う。だが改めて読んでみて「自分の目指す生き方そのものじゃないか…!」と驚いた。

端的に言えば「自分のやりたい事をやれ。だが、自分が勝手にするのだから、他者の勝手も尊敬しろ」と云った類の事なのだが、この考えは此処数年で身についたモノだと考えていた。つまり、自分で探り出した生き方だと考えていたのだ。だが、実際にはこの本を読み、忘れていたとは云え影響を受けていたのだろうと想う。

そう考えてみると、若い頃に読む本は本当に重要だな、と想った。僕は昔から純文学が好きで読んでいるのだが、その影響は多々有るだろう。自分がこの「旅程」で、妙な文体を好むのはその所為だ。僕はただ先人たちの書いた物を、真似しようとしているに過ぎない。無論、其れに遥か及ばないのは承知の上ではあるのだが。

十九時十分発、エディンバラ行きの電車へと乗り込む。電車内では本を読んだり、音楽を聴いたりで時間を過ごす。隣りに座った女の子が可愛くて、一人ドキドキしていた。

二十一時半頃着。駅から直ぐ近くのホステルに向かいチェックインを済ませ、ラウンジでネット。夜は二十四時頃に眠る。

十一月九日、雲を抜ける、Aberdeen

2010.03.25

朝、九時半頃に起き、朝食を済ませ、荷物を纏め、駅まで向う。

駅で三十分ほど電車を待ち、アバディーンへと向かった。

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雲が降りてきているのか、それとも単なる霧なのか。

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然し僕の目には、雲が降りてきているのだと想う方が自然に映った。

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辺りは白く包まれ、何も見えない。遠くから林が現れても、見えるのは数本先の木々までだ。

・雲が降りて来ている。低くなりすぎた雲は地表に達し、霧の様に辺りを包み込んでいた。視界は閉ざされ、十メートル先が見える程だろうか。真白に包まれた先から、木々の姿が現れる。地表には淡い緑が見えるが、大きな霜が降り、辺りは一面真っ白になっていた。この、先の見えない空間に、一人で居る様を想い描く。

・静かだ、何の音もしない。まるであたり一面の白が音を吸い込んでしまったかの様に、何も聞こえない。視界に広がるのは、白いフィルターをかけた世界。遠くに、木の陰が見える。はるか遠くに有るように見えるが、意外と近くに有るのかも知れない。色の消えた、麦僊とした世界だった。
足許に目を遣る。草に霜が降りて、凍り付いた緑が微かに見える。辺りを見渡しても、自分の足跡が見当たらない。自分の立ち竦んでいる足許にだけ、霜の溶けて無くなった、黒ずんだ緑が見える。
自分は何処から来たのか。周囲を見ても、何も判りそうに無い。
酷く寒い。吐く息は白いのかも知れないが、辺りの色に溶けてしまって、何も見えない。
足を一歩、踏み出す。地面から伸びた氷の柱が砕かれて、乾いた音を出す。ザッ、ザッ、と音を立てる。僕はゆっくりと進んで行く。

遠くに有るように見えた木々は、やはり其れ程遠くでは無かったらしい。すぐに姿を判然とさせ、其処に佇んでいた。木ノ葉は一枚も無く、この冷たい空気に身を晒した、幹と枝が伸びているばかりだ。
奥は森になっているのだろうか。幾つもの木々が先には見えた。だが、何処まで続いているのか、見当もつかない。辺りは依然として真白で、雲の中に居る様だった。

そんな事を書いている内、目的地に着いた。

ホステルまでは徒歩で向う。歩いて四十分程。チェックインを済ませ、荷物を残し、町へ。

取り敢えず美術館へ行ってみたのだが、月曜なので閉まっていた。

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街を歩いて写真を撮る。

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観光名所的な大きな建物だったのだが、ファサードを残して内部は全面改装を行っているらしい。古いだろうから仕方ないのだろうが、内部の建築を壊して立て替えてしまうのは、何だか勿体無いなぁ、と想う。

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街の中心地近くには大きな公園が有ったのだが、流石に寒いので人が居なかった。

十六時頃ホステルに戻る。途中でスーパーにも寄り、食材を買う。

ホステルでは日記を書き、夜は一時頃に眠る。