六月二十九日、城内、モンペリエ、無料ツアー

2009.07.08

朝、先日酒を呑み過ぎた所為か、起きることが出来なかった。朝食を逃したので、ゆっくりと眠り、十時前に起き、荷物を纏め、取り敢えずはホステルに荷物を残し、外へ。

昨日は外へ出たのが早すぎた所為で城内へ入れなかったのだが、今日は大丈夫だった。チケットを購入し、城内へ。本来は無料で参加できるツアーがあるのだが、運悪くこの日はフランス語だけで英語は無いということだった。仕方ないので独りで回る。

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写真は撮った心算だったのだが、実際には全然撮って居なかった。城は増設に増設を重ねたような造りになっていて、城内ではその歴史を見ることが出来る。城壁上部も、城内から行くことが出来る。

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城内を見た後は、また城壁内をうろうろ。中世っぽい感じが良い。

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荷物を受け取り、城壁を後にする。其の時初めて気が付いたのだが、良く考えてみると、鞄を背負う際何の調節もしていなかった。標準の状態では明らかに体格に合っていないので、全て短くする。すると此れまで掛かっていた負担の半分ほどになったように感じた。どうりで肩が痛い訳だ。

さようならカルカッソン。此れまで泊ったホステルの中では一番綺麗なシャワールームでした。

その後電車のチケットを購入し、駅で電車を待っていたのだが、同じホステルに泊っていたカナダ人の女の子が現れ、続いて昨日一昨日と一緒に夕飯を食べていたカナダ人の男とが現れた。旅人同士、タイミングが重なるものである。

出発まで一時間程有ったので、話をして過ごす。時間はすぐに流れた。

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今回は途中で乗換えが有ったのだが、其の時が一番辛かった。と云うのも電車は遅れるし、暑すぎて死にそうだし、待合室に入って日差しは避けれても風は無く、京都の夏を思い出すような暑さだった。と言うか、それより暑い。

灼熱の中一時間程待ち、漸く来た電車に乗り込む。中は空調が効いていて、実に快適だった。

併せて三時間ほどでモンペリエ(英語読みだとモンテペリエ)に到着。元々は訪れる予定の無かった町なのだが、昨日話をしていたフランス人のおばさんが「そっちの方面に行くなら行きなさい!マルセイユなんかよりずっと良いから!」と云っていたので、行く事にしたのだ。

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ホステルを探していると路を間違えて凱旋門に辿り着いてしまった。何でか知らんがピントが合ってない。

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モンペリエは小さいが良い感じの町だ。

町の中心部はぐるりと一周しても一時間程度で、ホステルは端の方に有るが、中心まで歩いても十分程度で辿り着ける。オープンカフェが至る所に有り、通りの合間には小さな広場が幾つもある。大通りは少ないが、小さな通りが幾つもある。学生が多い町なので、若い人が多い。中心部の更に中心にある商店街は(恐らく)終日歩行者天国になっていて、気兼ねなく歩くことが出来る。衣類や食品店の入った大きなショッピングモールもあるし、街中に店も多い。住むには丁度良い様な町だろうなぁ、と想った。

ホステルに着き、荷物を片付けたりした後、町を歩くことにした。

外へ出るとき、同じ部屋に居たカナダ人と少し話をして、一緒に夕飯としてケバブを食べる。どうやら昔、大学の頃モンペリエに一年住んでいたらしい。昔を思い出しながら町を歩くから、良かったら案内すると云われ、喜んでその申し出を受けた。意図せず町のガイドを受けることになった。

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町の外に在る、ローマ帝国時代の橋。普段は橋の上を歩く事が出来るのだが、残念ながら閉鎖されていた。

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と云うのも、橋の始点にある建造物が修復中だったからだ。その建造物自体も、良い見所だったらしく、残念だ。

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その後は彫像やらを見た後、町の中心部へ。これは広場にある噴水。

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非常に広い広場で、オープンカフェが幾つも有り、奥には古いオペラの建物が有る。

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少し行けば街路樹の植えられた大通りがある。

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小さな池が有ったり、子供が遊べる公園が有ったりと、環境としては非常に良い様に想う。ビーチへ行くのも片道?1.4で行ける様だし、この様子だと住むのもそんなに高く無さそうだ。ワーキングホリデーでも使ってモンペリエで住んで見たいな、と少し想った。

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最後は夕日に包まれる郊外を見て終わった。

途中で少し休んだとき、色々とマルセイユ周辺について聞いたり、モンペリエの観光要所について聞くことが出来た。何しろネットに繋がらないわ情報は少ないわで、今一何処へ行くべきか判らなかったので、丁度良い機会だった。

ホステルに戻り、シャワーを浴びて、眠る事にする。

非常に暑く、寝苦しい。汗だくになりながら寝た。

六月二十八日、市内散策、ミサ、想う事、ワイン

2009.07.08

朝、朝食に間に合うような時間に目が覚めたので、食べて置く。パンとコーンフレーク。大抵のユースホステルは此れなので、最初の二週間居たホステルは朝食が豪華だったと感じる。

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朝食を採り、城壁内をぶらぶら。朝日が非常に強く、この時間で既に日向は暑くて仕方が無い。

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朝の日差しに包まれる田園風景。

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城はまだ開いていなかったのだが、教会は開いていた。人気の少ないうちに這入っておく。

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内部は比較的典型的な造りだと想った。地域による違いよりも、時代による違いのほうが大きいのかもしれない。トゥールーズの教会は、もう少し古い時代の建築なのだろうか。

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日差しに照らされたステンドグラスは、教会の床を美しく照らす。

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暫くすると日本人の団体観光客が来たので、教会を後にした。

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壁の外を見たり、内部を歩いたり。

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あ、猫さん。おはざーっす。飼い猫なのか慣れているのか触っても何も云わない。

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ぶらぶらしていると、外壁部分から街へと通じる小さな道が見つかった。とは云え舗装されて無い上、出口には「注意してください」的な看板もあったので、普段は使われること無い路だろう。

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あ、大人のひみつきちだ…。若しくは先住民の巣。旗まで付いているので、独立国家かもしれない。党首は見当たらず。残念。

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細い路を歩いて行く。判り難いが、かなりきつい下り坂。サンダルだと滑って不安定である。

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先程城壁から見ていた教会の裏手へと繋がっていた。途中でランニングしている人が二人ほど居たので、地元のランニングコースなのかもしれない。

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教会は比較的小さい。中ではミサが行われている最中だった。チラッと外から覗いて、邪魔になる前に立ち去る。

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丁度鴨川くらいの川幅である。見慣れている所為か、此れくらいの川が一番好きだ。川は浅く、ある程度幅があって、大き過ぎないのが良い。詰まり鴨川くらいが良い。

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小さな教会が川沿いにあった。

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朝日に照らされた看板が影絵を作っている。かわいらしい。

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良く判らないが古そうな建物。

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商店街の入り口。来月何か祭があるらしい。

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教会に入ると丁度ミサが始まる寸前だった。丁度良い機会なので、ミサを見て見る事に。後ろの方に座り、ミサの様子を見る。

・八十人近くが教会の礼拝堂に集まり、静かに座っている。偶々居合わせた時が、丁度ミサの始まるタイミングだったらしい。今は大きな扉も開かれ、外からの来訪者を待っていた。
開かれた扉から、白い布を身に纏った青年と、少年が数人出てきた。青年の一人は香を焚いたカンテラの様な物を前後に揺らし、煙を周囲に散らしている。通路の側に立つ人々が、煙を浴びて胸に十字を切る。少年の一人は、大きな十字架を持ち、青年の後ろに続く。他の青年や少年も、それぞれ何かを手にしていた。
礼拝堂の奥までゆっくりと歩みを進め、机を避けて壇上に上る。儀式的な手順を以って、周囲に煙を散らしていた。朦々と立ち上る煙に、ステンドグラスを通した光が当たり、光の筋が出来上がる。蝋燭の光と、外からの光に照らされた彫像が、その姿も朧に浮かび上がっていた。
歌が始まる。人々は立ち上がり、神父に続いて歌い出す。周囲が一体となり、一つの方向性を持つ。其れこそが礼拝に於ける本質である様に感じられる。
一人の女性が、非常に高い音程を取って歌い出す。ホールのような造りを持った聖堂内に、歌が木霊している。
歌声が止み、パイプオルガンの音が空間を満たしていく。低く響くような音は、小さいが力強い。神父が祈りを捧げ、其れに続くようにして皆が続く。幾度と無く繰る返されているであろう一連の流れは、留まる事無く進んでいく。丸で何十年のも間変わらず、繰り返されているかのように。
「隣人を愛しなさい」と云っているのだろうか、一番後ろにに座ったままで居る僕にまで握手を求めてくれる。彼らの心は平生穏やかで、幸福に満ちているのだろうか。共に路を歩むことの出来る人々と、信じることの出来る心とを持っているからだろうか。信じることの出来る何かを持つことは、精神、心を落ち着ける上で非常に大きな役割を持つ。

—–此処から少し鬱陶しい内容。読みたい人だけどうぞ。—–

クリスチャニティーの基礎は許容と愛だと想って居る。すべての人を受け入れて、愛しなさい。そう言う教えだ。

宗教の事を話すと拒絶反応を示す人間が居るが、宗教とは別に拒絶するようなものではないと想う。ただの教えであって、其れが真実であるかどうかは、自分が信じるかどうかに掛かっている。つまり其れを信じることが無い限り、別に危険なものではない。ただ其れが嫌がられるのも、押し付ける人間が居るからだとは想う。

何か一つのことを信じている人間にとって、其れは真実であり、真理だ。だからこそ宗教なのであって、「信じる」と言う事が本質にある。つまり信じている人間にとって、信じていない人間は「可哀相」なのだろう。が、信じていない人間にとって、其れは押し付け以外の何物でもない。

宗教の事を話すのを嫌がるのは日本人だけだと想っていたのだが、実際にはそうではない。海外に於いても"Religion"について話そうとすると、嫌がる人間は多い。無論、嫌がらない人間も多い。国内外を問わずそう云う人間は、文化や哲学、芸術に興味を持っている場合が多い。何しろ宗教とそれらは非常に密接な関係を持っているからだ。

話すことを嫌う人間が多いのは、恐らく現代社会に於いて「宗教」と云う物と、余りにもかけ離れた様な生活をしているからだろうか。

金が物を云う現代社会に於いて、逆に言えば金しか物を云わなくなっているのだろう。其処まで悲観的な見方をする必要も無いかもしれないが、金が物を云う力は余りにも強い。それに比べて、自己実現的な意味での哲学や、文化、それらに対して自分がどう関わって行きたいのか、そう云ったことを考える人間は余り多くないように想う。

僕はどちらかと言えば後者であって、金は有れば困らないが、それ以上に重要なことがあると信じている。芸術は真実に一番近い、そう想う。哲学を以ってして自分が「何故」考えるのかを考え、文化を以ってして「如何」自分が考えるように教育されているのかを知り、宗教を以ってして「異文化」についての知識を得る。文化における部分と宗教における部分に関しては、心理学的な面も有るので面白い。

自分自身というものを作り上げるのが知識であるならば、これまで自分が受けてきた教育、即ち家庭内での文化的教育、社会に於ける文化的教育、そう云ったものが自分を作り上げているのだろうか?恐らくそれ以外にも本質の部分(遺伝的な特性や思考回路)が有るのだろうが、それにしても教育によって作り上げられている「人格」は非常に大きな役割を持つ。自分は日本人で、京都に住み、どう云った環境で育ち、どう云った友人を持ち、どう云った本を読み、どう云った学校へ行き、如何過ごしていたのか。其れによって人格が形成されるとするならば、自分は此の侭で良いのだろうか?

そう考えた時に、自分で自分自身を教育すべきだと感じた。自分が自分自身に寄ってではなく、他者によって構成されていると感じたとき、其処に嫌悪感を抱いたのだ。そう言う点に於いて、僕は此れまでに色々な本を読み、ネットを漁り、海外へ出たりと、自分自身を教育する機会に恵まれていたと想う。そうでなければ、こう云った考えに落ち着かないのではないだろうか。

心理学が好きだ。社会的な位置、個人的な位置に於いて如何考えるかが判るから。

哲学が好きだ。先人が抱いた疑問は大きく、其れに対する答えは興味深い。

文化が好きだ。様々な違いが其処には存在し、様々な思考がある。其れを形成する重要な要因である宗教を学ぶのは、非常に興味深い。

近代物理学が好きだ。科学的なアプローチによって真実に近付こうとしていながら、殆ど芸術に近いようなセンスを以って世界を表現しようとしている。

芸術が好きだ。人間の本質に迫るべくして追求に追求を重ね、美を真理として感性に訴えかける。そして個人的には真実に一番近いと信じている。

金を稼いだり、良い生活をしたり、それはそれで良いのだが、本質としての部分を見失いたくは無いと想う。

常々想う。自分は何の為に生きているのか。

常々想う。生きる為に生きているのであれば、其れは死んでいても変わらない。

—–独り言が長くなった。あ、そう云えばずっと独り言か。—–

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ミサが終わり、教会を出て街を歩いていると、大好きな"Entree Libre(入場無料)"の文字を見つけたので這入ろうと思ったのだが、何処からも這入れず。どう云う事だ…。と想いながら、その場を後にした。

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そして街を歩いていて想ったのだが、全然人が居ない。尚且つ店が閉まっていて、何処も開いていない。ミサも終わったのだし十二時頃の筈なんだが…、と想い携帯を見た瞬間、ある事に気が付いた。

今日、日曜だ。

日本では日曜と云えばみんな買い物に出たり遊びに云ったりと忙しいのが普通だが、ヨーロッパ(フランス?)では日曜は休む為に有るので、店も当然休んでいる。無論幾つかの店は営業しているが、殆ど大抵の店は閉まるのが事実。と言う訳で町まで来たのは良い物の、することが無くなってしまった。

と想いながら町を歩いていると、同じホステルに泊っている韓国人がベンチで寝ていた。

声を掛けて彼を起こし、昼食にサンドイッチを買い適当に食べ、その後は町でだらだらと話をしていた。色々と話をしていたのだが、余り憶えていない。保険がどうのこうの経済がどうのこうの話をしていた様に想う。

途中で日差しが暑くなってきたので、公園へ移動。木蔭に座ったは良い物の其れでも暑かった。小さな子供たちが公園で遊んでいて、其れを眺めていたのだが非常に面白かった。子供は笑ったり泣いたりと忙しいが、実際の世界は其れくらい刺激に満ち満ちているのかもしれない。ただ其れに慣れてしまっているだけなのだろうか。

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夕飯の為にパスタ、鶏肉、ソース、ワインを購入し、城壁へ戻ったのだが、城壁の外の草原が燃えていた。僕が歩いていた場所の近くである。暑すぎて火が点いたのだろうか。事実、今日は異常に暑かった。

ホステルに戻り、その後はロゼワインを呑む。僕と韓国人と、フランス語しか話せないインド系の女性と三人で呑んでいたのだが、互いの言葉が判らない状態で習うのは非常に難しい事が判った。然し面白い。僕はフランス語に対する理解は5%有るか無いかなのだが、韓国人は0%と云った感じだった。とは云え知っている単語と云っても十五個位だ。せめて基礎的な百単語でも知っていれば、もっと対話できるだろうなぁと想う。だが辞書が無い。其れが問題だ。安い辞書でも探すとしようか。

十六時頃からワインを呑み、十八時頃に良い気分で夕飯を作る。パスタを茹でて鶏肉を切って、油が無かったので鶏肉も茹でて、ソースに和えておしまい。ソースさえあれば何でも出来る。だがキッチンが無ければ何も出来ない。其れも問題だ。

チーズも切って、赤ワインを開けて、夕飯にする。夕飯時にフランス人のおばさんも加わったのだが、非常に面白い会話だった。そのおばさんは旦那に家から追い出されたらしく、ユースホステルに泊っていると言う事だった。一体何があったのやら。

二十三時頃に部屋に戻り、眠る事にした。疲れが少し溜まっているのだろうか、歩くのが少し辛い。近々休むことにしよう。

六月二十七日、トゥールーズ、カルカッソン

2009.07.08

朝、カナダ人に朝食に間に合うよう起こしてくれと頼んでいたのだが、起きることが出来ず、朝食を逃す。ずっと寝ていた。

十時過ぎに目を覚まし、また少しだけ話をした後、彼は電車に乗るためホステルを後にした。また何処かで。流石に次は無いかも知れないが、また何処か出会うことが出来ればいいと想う。この長い人生の中、カナダモントリオールへ行く機会が有れば、訪れようと想った。

その後チェックアウトを済ませ、久し振りにメールをチェックする。ホステル内でネットが使えないと、やはり不便なものだ。とは言え日本語を打てないので、チェックだけしてホステルを後にした。

駅へ向かう前に、適当に昼食を買い、食べて置く。チケットを購入して電車に乗ると、後から一緒のホステルに居た韓国人が現れた。何しろ向かっている方向が同じなので、良く一緒になる。

電車に乗りながら、記事を書いている。移動時間に日記を書くのは、非常に効率が良いかも知れない。文章を書いて、ふと外を眺め、また記事を進める。非常に快適に書くことが出来る。

今日はトゥールーズを半日観光して、その後カルカッソンへ向かう予定だ。また観光局の情報が頼りなのだが、果たして大丈夫だろうか。

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そしてトゥールーズに到着。駅周辺はそうでもなかったのだが、少し歩くと”La ville rose’”の名に恥じないような、赤い街だと言う事が判った。

この地域特有の土を使った煉瓦(多分)で出来た建物が多いため、その名がついたらしい。確かに何処を歩いても、建物が赤い。

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うん。赤い。

写真では判り難いかも知れないが、実際に歩いてみると、かなり赤壁の印象が強く残る。

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フランス政府観光局の頼りない観光案内を元に、街中を歩いて行く。最初に訪れた教会はBasilique St-Serninと云う、大きな教会。

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日差しを避けるカバー、持って来れば良かったな…。と想った。意外と重宝することが発覚。

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この街は、建物も割りと特徴的なのが面白かった。古い歴史を持つ証拠だろう。

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内部構造も少し違う。特徴的だ。

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一番奥は回廊になっていたのだが、有料だったので這入らなかった。恐らく這入ったとしても宗教画が数多く展示されているだけなのだろう。違ったら残念。

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その後はまた外に出て歩き出す。やはり赤い。そして暑い。今日はちょっと試しに荷物を持ったまま観光を行おうと想い試してみたのだが、やはり結構しんどいものだ。もう少し涼しければ大丈夫なのだが、何しろ暑い。汗だくになる。

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小路も赤い。こうも統一感があるとやはり気持ち良い物である。

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次に訪れたのは修道院。Couvent des Jacobinsと言う名前だった。今気付いたのだが、適当に訪れた場所に関しては此れまで一切名前を書いていなかった気がする。これからは可能な限り書こうと想う。

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赤と青のステンドグラス。対比が綺麗だ。

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この建物も興味深い建築になっている。

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天井に向かって柱が伸びた先に、枝分かれしたような形で天井のアーチを描いている。そして非常に縦長のステンドグラスが、建物全体を覆っている様な形になっている。面白い。

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河を挟んだ遠くに、大きな建造物が見える。が、其処には行かなかった。主な見所として扱われていなかったし、橋を渡って少し距離があるからだ。正直、暑すぎて行く気になれず、断念。

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河沿いは広く、公園のようになっている。多くの人がのんびりと過ごしていた。

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勿論、橋も赤い。

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無論美術館も、赤い。

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内部も赤い(一部)。

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全てが統一されていると、やはり気持ち良い。

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Le Pont Neuf / LUCE Maximilien

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Le Carroussei place Pigalle / VAN DONGEN Kees

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Les innondations de 1910, le pavillon de Flore / LUCE Maximilien

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Dulwich College, Londres / PISSARRO Camille

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Le petit bras de la Seine en automne / CAILLEBOTTE Gustave

基本的には印象派の絵画よりも古い時代の家具などが置かれて居たのだが、やはり気になったのは印象派の絵画だった。モネも置いてあると言うことだったのだが、見つからなかった。どこかで見落としていたのだろうか。

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その後美術館を出てから街をうろうろしていると、もう一つ美術館が見つかったのだが、いまいち興味をそそる様な内容ではなかったのと、時間的にも余裕が無さそうだったので止めて置いた。やはり有る程度大きな町を数時間で回ると言うのは、かなり無理が有ったように思う。

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街にある大きなホテルが改修工事を行っていたのだが、どうやら外壁だけを綺麗に残して、後は取り壊すような形になっているらしい。確かに建物の中身がどうなっていようと、大抵の場合は問題ない。ただ外見が変わってしまうと、街の景観其の物を変える様な形になってしまう。こう云う直し方が出来る分、ヨーロッパの建造物は観光資源として保護しやすいのだろうなぁと想う。

なにしろ日本にあるような古い建物は、外見だけ残して立て替えるのには無理がある。階数も少ないし、土地の足りない日本ではほぼ不可能だろう。とは言え、古い建物が無くなっていくのはいやだな。

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時間も時間だったので、駅の方面まで歩いて行く。途中で幾つかの教会も有ったのだが、結婚式が執り行われていて、這入れそうになかったので止めて置いた・

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教会は、背面が綺麗な場合が多いのは何故だろうか。

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帰り道に見た建物。二つ目は這入りたかったんだが、時間外だったのか這入れなかった。

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此処にもEDFが…!

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最近建てられたであろう建造物も、赤い街でした。良く考えたら道路も赤い。

その後十九時前頃の切符を購入し、カルカッソンへと向かう。トゥールーズには結局宿泊しなかったのだが、実際は一泊位しても良かったなぁ、と想った。と云うのもボルドーを出る際、トゥールーズへ行ったスウェーデンの女の子二人と話をした時に、トゥールーズに厭な印象しか抱かなかったと言うことだった。その話を聞いた後だったので、まぁ適当に観光だけして、その後カルカッソン迄行けば良いかなぁ、と考えたのだ。

が、実際はトゥールーズも良い街だと想う。大きな街だし、見る物も結構有る。今回は一度街を半日で荷物を背負いながら観光してみようと想い立ったので実行してみたのだが、かなりしんどかった。やはり荷物を背負いながらだと非常に体力を消耗する。涼しければまだ良いのだが、非常に暑く、普通に歩くだけでも苦労しそうな程だったのだ。

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電車の窓から見えるのは、ブドウ畑やら小さな村。

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後はミステリーサークルでも作れそうな草地。畑だろうか?

カルカッソンに着いた最初の印象は「やっぱりトゥールーズに一泊するべきだったかな…」と言う感じだった。と云うのも、悪い印象ではなかったのだが、非常に小さな街だったので、一日も有れば十分だろうな、と言う感じだったのだ。

だが、それは城壁を見て一瞬にして変わった。

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流石、城塞都市と呼ばれただけはある。石造りの橋と、感じの良い川と、その奥に見える城。正に中世の世界そのものである。

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見えてきた、のは良いのだが、かなり丘の上に有る。遠い…。暑い…。

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しんどい。しんどいが、ホステルは城壁の中にある。そして其れはとても嬉しい事なので、疲れても文句は言わない。

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着いた!正直トゥールーズで歩き回った疲れと、カルカッソンの城壁までの疲れで限界だった。と云うか、本気で暑い。

取り敢えずチェックインを済ませ、シャワーを浴びて汗を流す事に。シャツも汗まみれになってしまったので、すぐに手洗いして干す。下着も洗って干す。相当暑いので、多分すぐに乾くだろうと想ったら、部屋干しなのにすぐ乾いた。

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部屋を出た廊下から見える景色。写真だと見えにくいが、実際には見張り台の奥に街が見え、夕焼けが非常に綺麗だった。

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綺麗な夕焼けが見えるかな、と想いカメラを手に外へ出てみたのだが、ほんの少しだけ遅かったようだ。それでも十分に綺麗だった。

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三日月も見える。綺麗な景色だ。

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その後少しだけ街をうろついてカフェの辺りを歩いていると、ボルドーで出会った韓国人と、カナダ人を見つけた。カルカッソンに来ていることは知っていたので、居るだろうなぁとは想ったが、僅か五分ほどで見つける事が出来た。

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彼らはカフェで夕飯を食べていたので、僕も一緒になって食べることに。とは云え彼らは既に食べ終えて、デザートを食べていたのだが。

久し振りにサラダを食べ、鶏肉の料理を食べた。最後にデザートの代わりにチーズを頼んで、ワインを呑む。ワイン付きで?14だったのだが、高いのか安いのかわからない。何しろカフェで食べるのは始めてだ。まぁ、時々は良いかな、と想う。安いものばかり食べていても、其の土地の食べ物が味わえない。

食べ終わった頃にバンドがやってきて、オープンカフェの集まる広場で演奏し出した。もう日も落ちていたので、気温も涼しい。美味しいものを食べて、ワインを飲んで、音楽まで聴ける。値段以上の価値は有ったように想う。

その後はホステルに戻り、彼らが買っていたロゼワインを少し呑み、眠る事に。

部屋は僕一人だけだった。全部で六ベッド有ったのだが、占有である。悠々自適に過ごし、夜を迎えた。