十一月十三日、Mordern Art Museum、散歩、National Gallery
起床時刻不明。但しホステルをチェックアウトする必要が有ったので、其れ程遅い時間ではない筈だ。
荷物を担ぎ二十分程歩き、次のホステルへと向かう。この日は宿が取れず、翌日から泊まる予定だったホステルに荷物だけ残して、何とか夜を凌ぐ心算だった。然し、年の為ベッドが無いか訊いてみると空きが有った。どうもネット経由での予約に問題が有ったらしく、実際には空きは有るものの予約出来ない様になっていたらしい。恐らく他に泊まれる場所は一つも無かった筈なので、幸運だったと云うべきだろう。
チェックインを済ませ荷物を残し、外へ。ホステルは街から南へ行った場所で、どうも大学の近くらしい。付近では学生らしき若者を多く見かけた。
周囲をふらふらと歩き、街から西へ行った場所に有る現代美術館を目指す。
歩いていると芸大生らしき地元の人間に声を掛けられ、プロジェクト用の写真を撮られた。データを貰って置けば良かった、等と今更ながら想う。
途中で幾つかの教会に立ち寄る。二つ目の教会は豪華だった。
St. John’s Church、なのだろうな。憶えて無いけど。
別の角度から見たエディンバラ城だとは想うのだが、定かでない。若しかすると全く別の建物かも知れない。
教会の名前は忘れてしまった。ステンドグラスを通した光が美しく輝いていた。
現代美術館を訪れる前に、直ぐ近くに有るもうひとつの美術館を訪れたのだが、生憎エディンバラの地図を無くしてしまったので、名前が判らない。現代美術館の直ぐ近くに有る美術館だった。展示物に関するメモも、この美術館で取ったものだったか、現代美術館で取ったものだったか定かでない。
こちらは現代美術館。
美術館前の広場部分には、綺麗な形状の池が作品として造られていた。本来は周囲を歩けるようになっているらしいのだが、生憎其の時は数日続いた雨の所為で立入禁止となっていた。
Yves Tangury / Plus Jamais (Nerver Again), 1939
Max Ernst / La Foret (The Forest), c.1928
F.E. McWilliam / Kneeling Woman, 1949
Agnes Martin (作品名不明)
好く晴れた日だった。
美術館を見終えた後、河沿いの路を歩いて街まで向かう。
生活が見える。
好い散歩道だった。
その後街に着き、National Galleryを訪れる。前日か前々日か、一度既に訪れている筈なのだが、記録を残し忘れてしまった所為で何時だったか判然としない。何にせよ時間が無い状態で見たので、全てを見る事が出来ていなかったのだ。
Vincent Van Gogh / Orchord in Blossom (Arles), 1888
フランス南部の町、アールの絵だった。訪れたことのある町、絵からその空気を感じることが出来る。
Edward Atkinson Hornel / The Music of the Wood, 1906
淡い色調、鮮やかな色彩、溢れる光、穏やかな空気、コントラスト、影、憂鬱、静けさ、孤独、曖昧さ、揺らぎ、消え入る淵、構成、幻想、透き通る青、空、水、暗がり、自由さ、繊細さ、儀礼。
自身が生まれ持ち、その後発展させた世界の捉え方。何をもってして心地よさ、魅力を感じるか。削り出すのは楽しい。
美術館を後にし、ホステルまで歩いて戻る。近くのスーパーで食材、ワイン、チーズを買う。
夕食後は日記でも書きながらワインを呑んでいた様に想う。
イギリスやスコットランドでは、フランスほど安く、美味しいワインが手に入らない。一本当たり£6程のワインを呑みながら、一番良いチーズを口にしていた。臭いが強いチーズも、ワインと逢えば美しい調和となる。夜が更ける頃には、もうボトルが空になっていた。
ラウンジではアメリカ人がギターを弾いていた。国際色豊かな空間で、笑い声が響く。夜は益々更けて行く。物書きは進まないが、全く以て、厭じゃない。好い場所に、好い時に泊まる事が出来た。幸福である。
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